養護教諭という仕事
私は養護教諭という仕事に就き10年以上経ちます。
これまで経験したことをここで共有していきたいと思います。
養護教諭ってどういう立場かというと、いわゆる「保健室の先生」です。
正式な名称は「養護教諭」といいます。
他に、図書の先生は「司書教諭」
給食に携わる「栄養教諭」と、色々ちゃんとした名前があります。
よく、「保健室の先生」って暇そうでいいよね。
や、なんかエロい。
などなど、、、、
さまざまなイメージがあると思うけど、ここでは実際どんな感じかお話しようと思います。
おもな仕事は健康診断の実施、施設の清潔、衛生面の管理、健康管理などなど、時期によって色々あります。
今回はまず、イレギュラーに起こる事故の対応について話ます。
突然教室で吐いちゃた
我慢してたけど、お漏らししちゃった
ジャングルジムの1番上から落ちた
部活で小指を脱臼した
授業受けてた生徒が突然失神した
などなど、、、
だいたいの先生は1時間目から決まった予定が立てられます。
例えば、1時間目は算数だから定規を用意して、ここを中止に説明して〜
体育はバレーボール やるからコートを用意して、チーム分けはこうして〜
世界史は、このクラスにはビデオを見せようかな〜
あの学年は地図を用意しておくか〜
など、時間割りが決まっていて空き時間も決まっているから、何をやっておくかある程度予定通り進める。
当然、自分の生徒になにかあれば、空き時間が潰れてしまった、、、急遽他の先生と時間を入れ替えた!など例外もあるが、ある程度は予定を調整できる。
しかし、養護教諭は他の先生よりもイレギュラーな対応することが多い。
今日は来室が少ないから配布物の印刷してクラス分けしちゃおうかなー
と、思っていると
内線が鳴る
嫌な予感がする
私「はい、保健室です」
先生「移動教室がめんどくさいからって2階から飛び降りたヤツがいてさ、うずくまってるから来てください。」
こんな連絡が入り、印刷かけたまま急いで車椅子持って急行!
なんてことがある。
骨折してそうだったから、校長、担任に連絡して保護者の方への連絡もお願いし、その間応急処置しながら、本人と周りからも話を聞いて、足以外に怪我してそうなところはないか全身の観察して、内科症状が出ないか、様子をみつつ、その生徒の荷物もまとめて、、、、
お迎えに来て頂き引き渡すころには印刷物放置ですっかり忘れてる、、、
なんてことがよくある。
何をしていても、切り替えて確実に必要な処置、聞いて確認しなくてはいけないこと、関係各所への連絡。
もちろん、こんな事件は滅多に起きません。
けど、いざ起きた時に確実に対応しないと、あたふたしていては養護教諭としている意味がありません。
あんまり出会さないことだから何もできませんでした。は、通用しません。
事件が起こらないように願いつつも、日々色々想定して心の準備が必要なのです。
時には命に関わる大きな怪我や病気の対応をする。
最近では、中学校で同級生を刃物で刺した。
そんな事件も聞きます。
おそらく、養護教諭も現場に駆けつけて必死に止血したと思います。
死なないように、殺人犯にしないように
どっちの生徒も守れるように対応したと思います。
あまりピックアップされない養護教諭としての仕事を発信していきたいと思います。
養護教諭を志している方ももちろんですが、色々な立場の方にも読んでもらえたら嬉しいです。
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