【心に残った他人の言葉⑧】「俺を父親にしてくれた子供たちに感謝する日なんだから、お祝いはいらない」中居正広さんのお父さん
私は無類の名言好きだ。
これまで10年くらい、本やらテレビやらで見かけた名言をノートに書き留めてきた。ここ最近は、スマホの日記アプリに入力することもあり、なんとなく整理がつかなくなってきた。
これからは、このnoteに記していこうと思う。
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7月は、なんでだか毎年、各局で長時間の音楽番組がある。以前は外出していたり仕事していたりでそんなに観ていなかったけど、昨年のコロナきっかけで外出することも減り、なんとなあく音楽番組の日はテレビをつけっぱなしにしておくようになった。
中居くんがやっているTBSの『音楽の日』というのは、昨年知った。どうやら東日本大震災の年から始まった番組らしい。
先日、今年の『音楽の日』を観た。番組の最後、アナウンサーの安住さんが中居くんに「どうでしたか?」みたいな質問を投げかけたら、中居くんが「来年はお客さんが入っているといいなと思った」みたいなことを言っていた。
その言葉がすごく心に響いた。「お客さんがいっぱいいて、その中でやるのが普通だったんだな、以前は」と、忘れかけたコロナ前の普通を少し思い出した。そして「この人は、台本関係なく、自分がちゃんと何かを感じていて、それを言葉にしてすっと言える人なんだな」と思った。
何十年とテレビで見続けている中居くん。今更すぎるが、ふと「中居くん」そのものに興味がわき、ウィキペディアで見てみた。
どうやら中居くんって多額の寄付をしている人らしい。物欲もなく、こわれたものもガムテープを貼って使っているとか、そんなエピソードが出てきた。
中居くんのお父さんも同じく物欲がない人で、中居くんが父の日のプレゼントをしようとしたら、
「俺を父親にしてくれた子供たちに感謝する日なんだから、お祝いはいらない」とおっしゃったのだとか。
私も一人の子の母親である。でも、こんな気持ちはなかったなあ。そう思ったこともあったかもしれないけど、完璧に忘れていたなあ。
子供がほしいと思って、運良く恵まれて、産んで、育てている。それはまぎれもなく、子供に母親にしてもらったということだ。
はっきりって、娘は生意気な中学生である。ムッカーってなることもある。でも、忘れちゃいけない。
私を母親にしてくれた人。娘よ。
私を母親にしてくれて、ありがとう。
これからもよろしくね。