【心に残った他人の言葉⑨】「毎日家族が『行ってきまーす』と出かけて『ただいまー』と帰ってくる。それがすごくうれしい」Eテレ『Zの選択』出演者インタビューより
私は無類の名言好きだ。
これまで10年くらい、本やらテレビやらで見かけた名言をノートに書き留めてきた。ここ最近は、スマホの日記アプリに入力することもあり、なんとなく整理がつかなくなってきた。
これからは、このnoteに記していこうと思う。
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たまたまつけたEテレで、「Zの選択」という番組をやっていた。番組名から察するに、Z世代(10代〜20代前半くらい)が何かを選択する番組らしい(違ったらすみません)。
番組では、障害を持つ母の世話をするヤングケアラーの20代女子を密着していた。仕事とお母さんの世話でいっぱいいっぱいの日々。ついイライラしてお母さんに優しく接することができない自分に苦しんだり。介護の日々をSNSに綴って少し世界が開けたり。
母の世話もしなければいけないけれど、自分の人生も生きたい。そんな彼女の葛藤が見える番組だった。
番組の最後、取材班がお母さんにインタビューしたときの言葉がとても印象的だった。
「毎日家族が『行ってきまーす』と出かけて『ただいまー』と帰ってくる。それがすごくうれしい。それがいつまで続くかわからないけど、うれしいと思う」
こんな感じのことをおっしゃっていた。
家族が出かける、帰ってくる。当たり前の日常だ。でも、それこそが幸せなこと。そしてそれは永遠に続く日々じゃない。いつか必ず、終わる時が来る。
だから、今「行ってきまーす」「ただいまー」と言える日がうれしいって。
当たり前の日々こそ奇跡。その日々があることこそ幸せなんだな、と改めて実感させてもらった。
新学期が始まった。
夫の出勤と程なくして、娘も学校へ行く。
家族に「いってらっしゃい」「おかえり」が言える日々。
この当たり前が今日も続きますように。