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【シリーズ 心に残った他人の言葉⑥】「生きている幸せを見ることができるのは、そこから遠く離れている人だけかもしれません。幸せの真っ最中の本人は、きっと気づくことさえないのです」ドラマ『すいか』大家のゆかちゃん

私は無類の名言好きだ。

これまで10年くらい、本やらテレビやらで見かけた名言をノートに書き留めてきた。ここ最近は、スマホの日記アプリに入力することもあり、なんとなく整理がつかなくなってきた。

これからは、このnoteに記していこうと思う。

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窓を開けているとカーテンがそよそよゆれて、扇風機をかけてちょうどいい。

そんな心地良い夕暮れ時、毎年必ず観たくなるドラマがある。

『すいか』(2003年)だ。

小林聡美が主演で、20代から50代?60代?(浅丘ルリ子が演じた教授)の女性4人が住む下宿「ハピネス三茶」を中心にしたお話。基本平和な日常に起こるちょっとしたスパイスみたいなエピソードから、じんわり考えたりうるっときたり。

木皿泉が脚本で、名言がたくさんあるのだけど、私はなかでも大家のゆかちゃんがお父さんに充てた手紙の言葉が、心に響くことが多い。


お盆の夜にいろいろあって、4人でほっとひといき、たいそううまいおにぎりを食べて、みんな疲れて寝床へ。

そんなシーンで「もし宇宙人がこの夜の私達を観たなら、『生きている幸せ』がどんなものか、ひと目で分かったのにと思う」と、ゆかちゃんのナレーション。

「生きている幸せ」って、平和なときだけじゃない。悩んでいるときだったり病に臥せっているときだったりもするのだろう。そういうの全部ひっくるめて「生きている幸せ」・・・。

「幸せの真っ最中の本人は、きっと気づくことさえないのです」

そうだね・・・。

ハッピーでウキウキだったり、心安堵したり、悩んで凹んでもうだめだと思ったり、怒って恨んで許せなくて苦しくなったり。いろんな事あるすべての日々が「幸せ真っ最中」ということか。

宇宙くらい遠くから観たら、キラキラ輝く星みたいに「幸せ真っ最中」ってことが分かるのかもしれない。

それか、人生が終わるときに分かるのかな。「幸せの真っ最中にいたんだな」って。

いずれにしろ、今日も幸せ真っ最中らしい。

ちなみにこのドラマ、食べ物もとても美味しそうで、そこも見どころ。 


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