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世代ちょっと下の私が『Wの悲劇』を観たら、人生をちゃんと生きようとする女の子を見れた

『Wの悲劇』に対する私の知識。

薬師丸ひろ子が出演していた映画。主題歌も薬師丸ひろ子が歌った。

この程度。今40代半ばの私にとっては、自分が子供のときにやっていた映画で、縁なく通り過ぎたもの。

しかし先日、この映画の話を評論家の人がちょこっとしているのを聞いて、むくむくと興味が湧いてきた。

『Wの悲劇』というのは、夏樹静子の小説で、これがいろんな人が主演で映像化されているのだが、薬師丸ひろ子がヒロインを演じたそれは、『Wの悲劇』を劇中劇として、その舞台のヒロイン役を目指す主人公のお話。

ヒロインまこ役のオーディションに落ちた主人公が、女優になるために決断してしまうこと、その結果起こることとはー。


それで昨日、早速観てみた。

ウィキでストーリーも読んでいたから、始まりの始まりは退屈だったけど、でも面白かったあ。

最後、相手役と結ばれるか結ばれないか、角川側からの要望で決まったらしいけど、この結末で良かったなあ、という感じ。


「自分の人生ちゃんと生きてなくちゃ、舞台の上のどんな役もちゃんと生きられない」

20歳の女の子が気づいたことが、素直にエラいなと思える。


そして何より、薬師丸ひろ子が可愛い!内容は結構ドロっとしているんだけど、薬師丸ひろ子の透明感でさわやかな青春映画だったな、と思えてしまう。

ここ数年の印象では、薬師丸ひろ子というと『あまちゃん』(NHK朝の連ドラ)で久しぶりに観て、キレイだし、歌声もホントキレイだなって感じだった。

若い頃から透明感と実力のある人だったんだなあ。


ちなみに、『あまちゃん』の中で、薬師丸ひろ子が「女優、女優、女優!」というセリフがあったらしい(まったく覚えていない)。

これは、『Wの悲劇』の中で、三田佳子演じるベテラン女優が薬師丸ひろ子に言うセリフ。

このセリフを、宮藤官九郎が『あまちゃん』の中で、薬師丸ひろ子のセリフとしたのだとか。

こういうのって、知らなければそれだけですーっと終わっていく1シーン。でも、背景とか知っていると、すごく面白いシーンに変わる。

「いろんなこと知っていると、ドラマひとつとっても深く楽しめるよなあー」なんてことも思った。


そんなこんなで、ここのところ遠ざかっていた文化的なものに触れたい欲モクモク。あと、しばらく1980年代の角川映画にもハマりそう。

次は、原田知世&筒井康隆で『時をかける少女』!


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