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コロナと生きる2020年の日記

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図らずも、2020年は大変な年になってしまった。これから何が起こるのか、何を感じるのか、ただただ残しておきたいと思いました。せっかく、生まれて初めての経験を世界中でしているのだか…
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#ささやかな主張

この町の財産

この町の財産

ここ数ヶ月、時間はあれど、
自分たちの今後の舞台の仕事がどうなっていくのか、舞台芸術の役割とは、みたいなことをずっと考えていて、
せっかく地元飯能に引きこもっていても心はあさっての方向へ向いていました。

が、
やっと最近近所のカフェのテイクアウトを探したり、近所散歩したり(これはずっとやってるけど)、地域の問題が目に入ってくるようになってきました。
(今まで目に入ってたけど、心に入ってこないくら

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ひとつになるのではなく、個々のままでも手をつなげる連帯#WeNeedCulture

ひとつになるのではなく、個々のままでも手をつなげる連帯#WeNeedCulture

#WeNeedCulture というプロジェクトがスタートしたのを見て、心底ほっとするというか、心が晴れた。

演劇、音楽、映画とそれぞれの支援を求めて別々に動いていた団体が、横のつながりを持って共通の要望書を国に提出した。官民一体で文化芸術復興基金をつくろうというのが、共通のメッセージだ。提出後の動画配信を見たが、俳優や舞台監督や照明家などの裏方、ライブハウスやミニシアターの経営者、あらゆる立場

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リレーやバトンの話、その後。「拡散」から「深化」へ

先日書いた、「リレーやバトンに乗れないよ」というぼやきに、たくさんコメントやメッセージをもらいました。(主にFacebookで)

「私も同感」という人、「自分ルールで楽しんじゃえばいいんだ」という人、「暇だから」という人、「やってみたけどもやもやした」という人(ざっくり分類でごめんなさい。実際はもっと丁寧に、それぞれの言葉で語ってくれてすごく面白かった!)、一方からだけじゃない意見が出るこの手の

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リレーとかバトンとかチャレンジとかに乗れない自分

コロナが始まった頃、情報収集や仲間の活動状況(とにかく舞台が一斉に休演していく時期だったので)を知るのに役立っていたSNSだが、だんだん距離をおくようにしている。

「何が正しい」、「正しくない」、「こうするべきだ」、「こうしてはならない」、「もっと怒るべきだ」、「文句を言うべきではない」。
それぞれの正義と善意で、普段冷静な人たちも、感情を抑えにくくなるのがSNS。無理からぬ、私だってここでぶち

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当事者が声を上げないと、ないものにされてしまう

当事者が声を上げないと、ないものにされてしまう

地元で障がい者の福祉レストランを経営する素敵な年上の友人がいるのですが、その方に座談会形式でお話を伺ったことがあって、本当に精神障がい者は家に閉じ込められて外から知られないようにされて、街へ出ていけるようになるまでにものすごく苦労があったのだということを聞きました。
家族たちが必死に声を上げて運動をして、市役所へ行き、あらゆるところへ陳情し、粘り強く粘り強く動いて今、家の外に出られるようになった人

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