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陶芸家がどうやって売上げを立てていくのか


若手陶芸家から相談を受けた

このことは簡単では無い
いつも頭を抱えている笑

戦略とまでいかなくても
作戦は必要かと思う
少なくともうまくいってないなら
やり方を変えた方がよい
マイルールをいくつか決めてみてはどうだろうか

まずそもそも、陶芸家といっても色んなタイプがいる。
職人系陶芸家
茶陶系陶芸家
公募展系陶芸家
クラフトフェア系陶芸家
陶器市系陶芸家
窯元系陶芸家
百貨店系陶芸家
陶芸教室系陶芸家
アート系陶芸家
料理屋系陶芸家
インスタ系陶芸家
ギャラリー系陶芸家
お土産物系陶芸家
多分まだまだある、、、
これはどこで生息するかで
スタイルではない
もちろん複数掛け持っている場合もある
私の場合はギャラリー系になるだろうか
それぞれどこで生きていくのか
ということだ

実際に年間生きていくのにいくら必要なのか
そのためには、個展は何回するのか
お店の取引先はは何軒必要なのか
年間注文数はいくら分必要なのか
クラフトフェアは何回出すのか
陶器祭りは何回出すのか
直売はいくら必要なのか
全部書きたじてみよう
がむしゃらに頑張るの30歳までで
何をどうするか具体的に言語化するべき
だと思う

やりたいことは何なのか
大切にしたいことは何なのか
そのまた優先順位はどうなのか
必要なことは何なのか

やりたいかやりたくないかより
必要か必要ないかの方が重要になってくる

やりたいことをするためには
何が必要なのかということだ

やっぱり俺に相談するの間違ってる気がする笑

値段の付け方もその作家の意思が反映される
効率重視なのか、世間体なのか、一点一点なのか、好き嫌いなのか、、、
価格を抑えたいなら数を量産すれば良い
価格を上げたいなら付加価値を高めていけば良い
価格が低いものと差別化をはっきりさせる
茶碗を作るなら陶器祭りの出品はやめる


茶碗を作る場合、
売上を上げるために
茶碗を作って売れる程甘くはない
まず、茶碗は飯碗の10倍の値付けにすること。
飯碗3000円なら茶碗は30000円だ。
昔は、茶碗の価格はぐい呑の10倍
というのも聞いたことがある。
そして、飯碗は作らない、という覚悟が必要。
なぜなら物の差があまりなく、ややこしいから。
飯碗作らない、ができないなら飯碗を10倍作る方が確実とも言える。

ただしそれでも茶碗をつくりたいなら
早目に始めておこう。
そしてぐい呑で練習すべし
ぐい呑が売れないのに茶碗は売れない
まずはぐい呑の値段を見直し、
生活雑器の位置付けから
付加価値のあるものとしての値段設定にする。

かといって、コストや手間を乗せれば良いわけでは無い
積み上げない方式でいくべき。
ものが良いかどうかその一点。

具体的にできることは、土を変える、成形方法変える、焼成方法変える、削り道具変える、写しをする、とかをしていくと向き合う意識が変わっていく

向き合う時間を長くするように工夫することがヒントになる気がする

個展をする場合
例えば一回の個展の出品アイテム
100個のうち
小皿10
皿10
湯呑10
くみ出し碗10
鉢10
碗10
丼10
ぐい呑10
片口5
花入5
茶碗5
壷5
蓋物が急須3
と書き出してみたりする
ラフスケッチも

これは納品数で実際
作る数は自分で書き出して
何日までに何を作るかスケジュールを作り進める
間に合わなかったら数を諦め次のアイテムへ
乾かすのに時間がかかるものから作るのが鉄則だが、私は手数が必要な急須や蓋物から手をつけるようにしている。なぜなら、最後に焦っていると作れないから。

もちろん、10点だけで勝負することや、1000点で勝負することもある。その場合しっかり対策する必要があるしリスクも大きい。

話は変わるが
芯が無い、ということを気にするな
どんどん上書きしよう
それには、どんどんアウトプット
人と話す
文章書く
さあどっちする?
やるなら毎日
兎に角
芯を持つより、柔軟であることの方が大事

あと、
変わりたいなら年間12人の陶芸家に会いに行くべし。色々な話を聞こう。色々なスタイルと考え方がある。出会いが人生を変える。

変わりたく無いなら今作っている数の100倍の数を作るべし
ひたすら量に走れ

あと、基本仕事は断ったら無くなる
これ法則
断りまくってるオレが言うなってな笑
断る時はこうならできます
というようにしている、
できるだけ、、、

最終的に思うのは俺、
人の心配している場合ではない。
自分がんばらな、てかんじ。

それに尽きる

俺は何がしたいんだろうか

追記
ビジネス的なことを書いたような気もするが
結局全然そんなことなくて
意識を変える工夫の仕方や
意識を向けるために言葉が必要であるということ
を書いていただけのような気がする

家の料理を週3回でも担当してみてはどうだろうか
素材と向き合って、作って、火を入れて、味見して、相手に出す、結構陶芸と似ている
独りよがりではどうにもならないし、
バッと作ったらそういう味になるし
丁寧に作ったらそれなりになるし。

器との組み合わせの実体験にも繋がるし

なんてね

俺に相談するの間違ってると書きましたが
月一バイトにうちにくるなり、窯焚きに手伝いにくるなり、長期的に見守っていきたいと思ってますので、また気軽に話をしに来てください。

相談者に200文字の感想文の宿題を出したので
ここは私も自分に2000文字の感想文の課題を課してみた


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