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【23】オカルト、スピ好きから占いやってみる〈開放4〉

朝が来て、朝食の準備をする。
昨日は考えすぎてよく眠れなかった。

師匠に相談してみようと
視えたことをメールしてみた。

しばらくして、私が帰ったら電話すると
連絡がきた。

とりあえず、今は忘れよう――――
携帯をしまった。

―――――――――――――――――――――――――――
その日の晩。
実家に帰って寛いでいると、
〜♪
着信が鳴る

「はい、私です」
「北野です」

電話は久しぶりで、一瞬、少し気まずいような
恥ずかしいような空気が流れる。
北野さんは、今日は夜勤らしく、今は暇だから大丈夫などと言い、持ち場に待機して合間に電話をかけてくれたらしい。しばらくどうしてたか、お互いに談笑した。

「あの、メールしたことなんですが」
おもむろに、白いもやと浜辺の手の件について聞く。

どんな様子か事細かに説明した。

北野「白いのは、カナさんって子に憑いてたものだな」
私「え?あの家にいるものじゃなくて?」
北野「そうだ、彼氏ができるか聞いて、アドバイスしたら怒っただろ?言われたくなかった事だからだよ。本人が、気がついてるかはわからんがな。
それで…ザザザザー、で、ザザー、から、ザーー」

ブツッ…ツーツーツー
電波が悪かったのか、電話が切れた。

続いて、
ブウゥーーーン…
エアコンの電源が落ちた。

何だろう?おかしいな?
電話をかけ直そうとしたその時。

モワッと白い半透明なモヤが窓から現れた。
シュー…
あの音も聞こえる。
距離にして1mほどにまみえたそれは、
巨大な蛇だった。

前回は2Dの平べったい顔に見えたが、
それは、蛇を正面から見たからだ。

うわああー!
私はパニックになった。
二階ベッドに居たため、逃げられない。
騒いでも家族は誰もこない。
北野さんは繋がらない。

蛇は鎌首をもたげ、口を開け、シャーっと言う。

チカッチカッ
凄まじい蛇の気迫に、電気まで点滅し始めた。



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