安全に犠牲必要か?
ご両親にとってはたった一人の我が子
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事故がありました。
この事故について、千奈ちゃんのお父さんのTwitter発信を通じて、以下記事のことを知り、読んでみました。
自分の最愛の子どもが犠牲になったら、もう取り返しがつかない。ご両親の心痛は察するに余りあります。
人の意識の低さ、安全管理の仕組みの欠如、リスクを考慮されていない環境(バスには窓まで装飾があり、外から見えなかった等)など、問題点は挙げればきりがないほどありそうです。
教育、安全管理の仕組みづくり、環境改善やテクノロジーの導入など、多面的に対策が必要だと思いました。犠牲が出てからでは遅い、子どもや子どもに関する仕組みづくりに携わるすべての人が想像力を働かせて、このような事故を未然に防ぐために何が必要か考える必要があると思いました。
安全のための仕組みづくり
私は全く別の分野ですが、社会インフラの運用に携わる仕事をしています。正直、自分の仕事の範囲でも運用課題や山積みで、考え始めると胃が痛くなります。
人が携わるオペレーションにはミスが付きものです。それは私自身何度もミスをした経験からも切に思います。ミスをしないための本人のプロ意識を高める施策と、ミスが起きない、ミスしてもリカバリできる仕組みづくりを両輪で進める必要があると思います。
例えば、仕組みの一つとして、園児本人がSOSを伝える仕組みを導入できないでしょうか。車やバスに閉じ込められた時のSOSの出し方として「車のクラクションを鳴らす」というものがありますが、その方法を園児本人に教ええ、園の行事として「実際にやってみる」機会を作るのはどうでしょうか。
前提として、推し進めるべきはDX推進を軸にした安全な仕組みづくりだと思います。でも「クラクションの鳴らし方を教える」なら今すぐにも実施できますし、コストもそれほどかかりません。
人手不足な業界で、簡単ではないことは分かります。日々の運用でいっぱいいっぱいでしょうから・・・でも私たちの世代で向き合って、未来にバトンを渡すために目をそらしてはいけないと思います。私も子供たちや未来の子供たちのために考え続けたいと思います。