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去年刺さった本『生きのびるための事務』
2024年に読んだ本の中で自分がめちゃくちゃ刺さったものの一つに『生きのびるための事務』がある。
初夏のある日、友達と会う約束をしていたが待ち合わせまで時間があったので、近くの書店で時間を潰している時にその本が平積みにされていた。
「この本、ネットでいろんな人が紹介してて気になってたんだよな〜」と思いつつパラパラと立ち読みをしてみると、「はじめに」で説明されている著者が、今の自分とほぼ同じ境遇で、同じような悩みを持っていて、それを克服した話だと知り、即購入した。近くのスタバでかじりつくように読んだ。暑い日でテラス席しか空いてなかったけどそこで読んだ。
著者の坂口恭平さんは就活をせずに大学を卒業することだけ決まっていたが、何をしていきたいかがしっかり形になっていなかった。そこで事務の力に出会い、道を開いていく、という話。
まじで自分のことが書かれている!
僕は就活が本当に無理すぎて、かといって院も起業もただ就活から逃げるだけの手段に感じてあんまりしっくりきていなくて、でも好きなことで食っていくのは選ばれた人にしかできないのではないか、とぐるぐる悩んでいたので、この本はまさに処世術だった。
お金とスケジュールの管理さえできていれば、好きなことをやって大丈夫らしい。最低限生活費を稼ぐためのバイトをして、余った時間をやりたいことに費やす。10年後の自分の理想の生活をなぞる。など。そして坂口恭平さんは実際にほぼ10年後に目標の年収1000万円を自分の作ったものだけで達成することができた。
もしかしたらこれは著者の生存バイアスかもしれないけど、こっちの生き方の方が絶対に楽しいと思う。この本は背中を押してくれた。
去年の新春に読んだ大槻ケンヂさんの『サブカルで食う』という本にも似たようなことが書かれていた。
サブカルで食っていくには「才能・運・継続」が必要らしい。才能と運は自分ではどうしようもできないけど、継続ならできる。そして継続するには情熱がないといけない。だから本当に好きなこと、やりたいことじゃないと続かない。
そして『生きのびるための事務』で、評価を目的とすると続かないから、毎日楽しく好きなことをいつまでも続けることで才能をねつ造できると書かれていた。
とにかく、やりたいことを世間の目を気にせず続けること。これに尽きる。
そういうわけで今日もまとまらない文章を書いています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。変な人だと思われればだいたい何しても許されるからお得。