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グレイヘア3年目(1)きっかけはコロナ

白髪染めをやめて約3年が経ちました。現在はカラートリートメントでうっすら色を付けていまして、愛猫ふくとおそろいのキジトラ色を薄くした感じになっています。いわゆるグレージュ。なので実際は「しろたぬ」ではなく「グレたぬ」です。

この髪色にしてからは「その色はどうやってるんですか?」と時々聞かれることがあります(今のところ30~40代の方3人くらい。全て男性)。白髪が増えてきて困ってる、いっそ染めるのをやめてしまおうかと思うけど、どうしたらいい? ということのようなので、参考になるかはわかりませんが自分の経験を書いてみても良いかなあと思った次第です。

白髪染めをやめるきっかけになったのは、新型コロナウイルス感染症の流行です。2020年の春、緊急事態宣言が発令されて、不要不急の外出は控えるようにということになりました。

もちろん買い物には行けたので、いつものようにカラー剤を買ってきて家で染めればいいのですが、元々なるべく染めたくないし(後述します)、今は家族以外の誰にも会わないんだからということで染めずに数カ月放っておきました。

さて、白髪のお悩みは人それぞれかと思いますが、私の場合は、黒めの髪にところどころ白髪が混じる「ごま塩」タイプではなく、生えてくる毛がほぼ全て白なので、一度しっかり染めても十数日も経てば生え際が白くなります。これを白いヘアバンドと呼んでいますが、数カ月放置した結果、このヘアバンドが3~4cmくらいになりました。

緊急事態宣言が解除され、さすがに髪をカットしないとうっとうしいな……美容院行くついでにカラーもしようかと、鏡を見たときに、この伸びた白い部分を残してがっつり切る(刈る)のはどうだろう。白髪頭のベリーショートにしてみたら? と思いつきました。

でも、実行するまではめちゃくちゃ悩みました。

本当はもう染めたくない。毎月いつ頭皮がかぶれるかとおびえながら、痛いのをがまんして染めるのも、伸びてきた白髪をウィッグや帽子で隠すのも嫌で嫌で仕方なかったからです。美容院に行って染めれば痛みはマシですし、安全性は高まりますが、さすがにコスト的に月1では行けません(ちなみに、元々美容院に行くこと自体を苦痛に思うタイプなので、お金があったとしても行きたくないのが本音)。

心配なのが家族、の中でも息子の反応です。このとき小学5年生(10歳)、高齢出産で、自分の母親が50歳目前ということは承知しているはずですが、さすがに真っ白の髪は嫌がるかな……。

でもよ? とさらに考えます。普段「肌とか目の色とか、自分たちが思う“普通”と見かけが違うって理由で、差別するのは良くないよね」みたいな話を子どもとしているのに、自然のままの髪色で生きていきたい、と話せないのは矛盾してない?

悩んだあげく、一度試してみることにしました。もし息子に嫌だと泣かれて全拒否されたら、染め直せばいい。

さて、美容師さんは何というかな? 次回に続きます。

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