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無頓着な孤独


目が合うと
唐突にすり寄ってくる孤独
これまで気づかずに暮らしていたのに
するりと心の隙間に滑り込み
自覚がないくらい居座るんだ


そのことを知っているから
常に無関心を装っている
孤独を感じる自分自身と
かぎりなく目を合わさないように
そうやって
自由で選択肢の多い今に
ぴったりと張りついている


だけど、
目が合ったその瞬間に
これまでのすましかえった気持ちの表情も
孤独への無関心も
唐突に崩れるんだ

そして、離れない。


強がりとは違う
切ないのとか、違う

気づかずにいられた何かに
気づいただけの
閉ざしていた頓着が
ただ溢れただけだ

孤独は
きちんと蝕んでいる。
そこに姿は見えなくとも
潜在しているから。


それでも、
元気な昨日と
急に静かな今日。

どれもこれも、ぜんぶ同じ日


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