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北嶋美学の可能性 ―凛として時雨における想像力の調達について―

■承前北嶋徹の詩には、独自の意味合いが付加された造語、また、類似したモチーフを反復的に使用するという特徴がある。北嶋は詩句を独自の規則性に基づいて運用しており、鑑賞者はそこから北嶋の詩から固有の言語的世界観と呼びうるものを見出すことができる。 本稿では、北嶋がそれらをどのように発明あるいは運用し、詩的世界を構築するのか、ということがらについて、それらを制作という一連のプロセスないしは手続きとして捉えて検討することで、北嶋詩学に内在する制作論、あるいは美学を取り出すことを試

    • 凛として時雨の無媒介的弁証法―北嶋詩学におけるサディズム、刺突、Telecasticなもの―

      ■序文TK(本名:北嶋徹 ―以下、北嶋)は、2002年に組織された日本の音楽グループ「凛として時雨」において、演奏、および作詞・作曲を担当している。北嶋は、個人名義での活動も含め、現代日本の音楽シーンの第一線において華々しい功績を収めていることは周知の事実であるが、しかし一方で、そのアーティスト・活動家ないしは楽曲提供者としての側面ばかりが取り沙汰され、現代詩人という観点では多大な憂き目を甘受してきたと言わざるを得ない。北嶋詩学に対する包括的かつ全体的な分析や解釈といった

      • はじめて雀荘行った

        金曜日は家に帰ってシコることにしている。オナニーをすると気持ちがいいし、お金もかからないからだ。華金といえばやはりオナニーだろう。 正直、金曜ともなると、もうめちゃくちゃ疲れている。めちゃくちゃに疲れているし、それなら普通に早く寝たほうがいい。けれども俺はご自慢のMicrophone握る。最近は週5で出社している。週5で出社して、週5でマネーゲトっている。そんで、マネーゲトった手で流れるようにそのままチンポ握る。アニメの女オカズにして、クソ狭い都内のウサギ小屋みてえなワンル

        • 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』 の魔法と呪い ―同時代の古典―

          もう良くないですか? もうやめにしませんか? 楽にしてあげませんか? そろそろ時効だと思う。 『俺ガイル』という作品がある。アラサーにさしかかった全ての青少年に徹底的な仕方で不可逆的にボコボコにパンチ食らわせ、その人生を完膚なきまでに破壊して狂わせてきた、魔性の作品である。誇張ではなくガチで狂わせてきた。フォロワーの人生が狂っちゃったという実例も目にしてきた。俺も普通に狂ってた。本当に、ひどい作品だと思う。ひどいというのは「褒め言葉」ではなくて、「最も強い言葉での非難」です

        北嶋美学の可能性 ―凛として時雨における想像力の調達について―

          自我ナシ自我アリ

          5分くらいかけて考えた架空のTweetです。かなりの出来栄えだと思う。キチゲが爆発しすぎて、書きながら途中、ちょっと気持ちよくなっちゃっている。非常にコクがあり、非常に味わい深い。あまりに臭い文章が書けたので、大満足です。 お気に入りのポイントは、「俺は〜」という一人称がいきなり登場するところ。あと、「うーん」「大衆」「とでもいうべきか」あたりの「一段人より上に立ってて、他の人とは違う」感をしっかり出すための言葉尻の数々で手数を稼ごうとしているところ。急に特定の作品名が出て

          自我ナシ自我アリ

          2024年度第2四半期アニメ感想

          見てるアニメが土曜日22:00〜27:00くらいに固まっている。ガッツリテレビ受像機の前に拘束されて寝れないからつらいんだよな。『負けなんちゃらがどうたらこうたら』みたいなアニメと『米澤穂信が原作やってるジェネリック氷菓』みたいなアニメは絵が綺麗でいいと思う。毎週欠かさず見ている。 ただ28歳にもなってくると、青春学園もののアニメってマジでこれまでみたいには視聴できなくなってきており、その事実が着実に己の「老い」を物語っていて、悲しくなる。ストーリーが頭に入ってこない。なぜ

          2024年度第2四半期アニメ感想

          読むことのスキゾフレニー、積むことのパラノイア

          本が読めなくなった。 何冊も新刊を買うのに、月に1,2冊。多くても4、5冊くらいしか読めなくなった。漫画でさえ読めない。買って積んでいるタイトルが複数ある。 大学生のときはそうではなかった。大学生のとき、バイトをしていなかったので、時間と暇だけは無限にあって、その時間で読書をするのが好きだった。 舞城王太郎や伊藤計劃、森見登美彦、重松清などを読んでいた。いかにも大学生らしいラインナップだと思う。オタクだったけれども、見栄っ張りだったのでライトノベルはあまり読まなかったが

          読むことのスキゾフレニー、積むことのパラノイア

          20240601_「ギター」「社会性フィルター」

          ■ギター 全然楽しくない。 なんか雑に激しくやってればいい感じになると思われがちだけど、ギターってルールが多すぎるんだよな。暗記することも多いし。ルールは好きじゃない。暗記も嫌いだから、ミクソリディアンとかまったく憶えていない。フレットを1個飛ばしで押さえたらいい感じの音が出て、たまに1個飛ばしじゃないところを押さえるとそれもあり、くらいしか理解しないまま弾いている。YouTubeの動画のTab譜ってコード書いてないからコードも知らないし、手の形だけなんとなく暗記している

          20240601_「ギター」「社会性フィルター」

          学マスとかいうロリコン向けのゲームに出てくるガリガリのガキ

          見てると普通にぶん殴りたくなる。 理由は、ヒョロヒョロで弱そうなくせにアイドルになりたいとか抜かしていて、シンプルに生意気だからだ。生意気なガキはムカつくだろう。 頭もいいらしい。生意気で猪口才なガキを見ているとぶん殴りたくなるし、そう思うことは普通のことだと思う。 体力もなく、クッソ虚弱で、アバラの浮いた、ガリガリのガキ。そのかわり頭はいい。海外の大学とか出てるらしい。絶対に実家は太く、経済的余裕があり、金持ちであることが担保されている。頭の良さが経済的なバックグラウ

          学マスとかいうロリコン向けのゲームに出てくるガリガリのガキ