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小学4年生にイラストマップの作り方を授業してきた

こんにちは!
ローカルブランドデザイナー
@京都・南山城村の
奥西しろです。

10月のある日、
こんなメールをいただきました。

始めまして。

私、神奈川県茅ケ崎市立〇〇小学校で教員をしております、〇〇と申します。

(中略)

本校の4年生では今年度の総合的な学習の時間に、「〇〇学区の魅力を『イラストマップ(手書き地図)』を作って発信する活動」に取り組んでいます。

ホームページを拝見させていただき、ホームページに掲載されている、思い・まちの魅力がつまったイラストマップのような、素敵な学区のお散歩マップを作り上げられたらと思い、学年全体で総合学習を進めているところです。

その中で、専門の方にイラストマップの作り方を教えてもらえたらと考え、講師の方を探しています。

突然のお話で大変申し訳ありませんが、本校の4年生の児童にイラストマップの書き方をご指導いただけないでしょうか。

(中略)

お忙しい中かと思いますが、教育活動へご協力いただけましたら幸いです。

※学校の正式名称は掲載できないお約束ですので、濁させていただいております


小学生に授業!?

その後のやり取りでも
先生方の熱意が伝わってきて
心が動きました。

このようなお声がけは初めてだったため、
私自身も「やってみたい!」という想いから
今回お受けすることにしました。

茅ヶ崎の小学校へ行ってきた

訪問授業は12/9に行いました。

事前に私がこれまで作った
イラストマップをお送りしており

子どもたちのテンションも
上がってたそうです。

送っていただいたイラストマップたちが無事に届きました!
ありがとうございます。

さっそく教室に掲示し、子どもたちと手に取り、眺めています。

ある男の子が、「イラストマップを見ていたら、どんどん会いたくなってきたな~^^」とにこにこ話していました!

先生からのメールより
事前に送ったマップたち

いよいよ当日!

先生方とスライドは何度か見せており
ご意向を聞きながら修正・調整を行いました。

素敵なスライドをありがとうございました!
学年のみんなでわくわくしながら、拝見させていただきました。

私たち自身、スライドを見ながら気づかされ、考えさせられることがとても多く、どのようなイラストマップを作っていきたいのか子どもたちの思いとすり合わせながら、再度検討する機会となりました。

ありがとうございました。

先生からのメールより

なんとスライドは72P。

途中、子どもたちに考えてもらう時間や
質疑応答の時間、
イラストの描き方レクチャーなど
2時間の授業に盛りだくさん。

内容を一部ご紹介。

途中、具体事例も入れました


ただ、見た目を作るだけではなく
デザイナーとは問題を解決する人、
ということも最初にお話しし、

イラストマップも
問題解決の視点で作ろう!と

デザイン教育的な話にもなっていますw

いよいよ授業!

さぁ、いよいよ授業です!

なんと1学年150人もいるそうで
視聴覚室はぎゅうぎゅうでしたw

授業は大盛り上がり!

みんな熱心にメモをとってくれて

「まだ書いてるー!ちょっと待ってー!」

とスライドの一字一句を逃がさないように
書き残したい!という強い思いから
何度も子どもたちに、
話を待つように要望されました^^;

授業後、子どもたちからは

「たくさんメモがとれた~!こんなにとったの初めて!」
「知りたいと思っていたことが全部知れた^^」
「これは魅力を詰め込んで、いいマップを作らないと~!」

と、にこにこしながら話していました!

子どもたちにとって、今後の活動の見通しが持てただけでなく、気持ちを新たにすることができるとても貴重な時間・学びとなりました。ありがとうございます。

先生からのメールより


後半では、ホワイトボードに
先生の似顔絵を即興で描いたり、
イラストの描き方もレクチャー。

まじめな子どもたちは

「そっくりに描かないといけない」
「でも可愛く描きたい」

という点でつまづいていたようで

絵にしたい対象の
ポイント(特徴)だけ抑えよう!

とポイント以外は簡略的に描いたり
デフォルメする描き方を伝えました。

(子どもの感想より)

マップにする時に、絵が上手い下手は関係ないって言っていて、しろさんみたいに描けるか不安だったけど安心した。

子どもたちの感想

終了後、早速いくつか、子どもたちの感想を送ってくださったので紹介します。

今後もこの活動にチカラと心を注いでいきたいと僕は心の底から深く考えている。 このイラストマップで、〇〇商店街にたくさん人が来てくれたらいいなと思う。

「マップに話し言葉、会話をそのまま書いてもいい」 と言っていて、 私は「確かにそれも店員さんの人柄がわかるから、良いかも!」と思いました。

インタビューで聞くべき内容や、その活かし方もお話ししました

伝えたい事を書くには最初みんなでばーっとやろうとしていたけど奥西さんの話を聞いて、一番 優先順位が大切! と言っていたから、話を聞いて気づいて良かった~と思った。
(中略)とにかく全部聞いて 良かった!!

情報の取捨選択や整理をする大切さも学びになったようです。

まずは、 先生への伝言で、 イラストマップ作りのプロ、 奥西しろさんがわざわざ仕事を休んで、京都からこの茅ヶ崎に来てくれたことに感謝したい。

(中略)前までは「そもそもイラストマップ てナニ〜〜!?」 という感じだったけれど、 奥西さんの話でイラストマップがどういうものなのか と、それを作る意味がだんだんわかってきた気がする。

大人びた文面^^

しろさんが教えてくれた手順を聞いてまだ半分だったんだと、今自分たちがやっている状況の部分を教えてくれたりと話してくれた。

(中略)イラストマップが描くことが大切じゃないと教えてくれたし、何よりも伝えたいことの選び方の大切さを教えてくれたから、ほんと話を聞けてしろさん、ありがとうと思いました。

今後の活動でも奥西さんが関わってくれて、アドバイスの時に「完璧」と言わせるようなイラストマップを書けたらいいなと思いました。

完璧なマップを楽しみにしています!

魅力マップは普通のマップとは全く違うと思った。手書きで作ったらそれ ほど来てほしくてその人がどう思っているかまで知れるから魅力マップは日本の技術なんだなと 思った。

(中略)このお店にしかない魅力やおもしろいなど その店のいいところをのせるといい。

今の目標はイラストマップを作ったら〇〇に人が来る ようになるためにイラストマップで伝えて有名になってほしい。 魅力以外にも〇〇の雰囲気もイラストマップに入れる。

奥西さんは文字や色にもこだわっていて、 そのくらい来てほしい魅力を伝えたいと思っている。 僕も〇〇の人を手伝って有名になるように頑張る。

日本の技術認定いただきました^^

しろさんが「きてもらわないと意味がない」と言っていて、じゃあ僕たちもそういう分かりやすい・工夫したイラストマップ (魅力マップ)を作らなきゃと思った。

色をあまり使っていないからあまり使いすぎると見る側としたら、 分かりにくいのだなと思った。 (中略)テーマを決めたらメリハリがつくと言っていたのでチームの中でもそれを真似してやりたい。

今後の活動でマップの型ができたら、しろさんに高い評価をもらえたら嬉しいです。

行動変容を意識したいですね〜

しろさんは、行って気づいたことや書きたいことを知っている人に いっぱいお話を聞いているから、あんなにたくさんの魅力を書いて、たくさんの魅力マップを作れるんだなと思いました。

(中略)私たちも今後、奥西しろさんの技を使って、 良い魅力マップを作りたいと思います。

自分でも無意識な部分を言語化してくれた!ありがとう♪

すごく熱いメッセージばかり!
本当にありがとうございました^^

終了後、まさかのサインを求められるシーンも😆

10人以上にサインさせてもらいましたw

今後の関わり方

今回、お世話になった小学校とは
形にすることころまで
アドバイスさせていただく予定です。

最終的に、地域内で配布したり
フリーペーパーの会社さん?にも
協力してもらえるのだとか。

まずは子どもたちが
どんなマップを仕上げてくるのか
楽しみにしています!

今回のスライドは再度収録して
YouTubeにも公開しようかと思っています。

私自身、初めての体験でしたが
子どもたちの反応、
先生方からのお声から
たくさん気づきをいただき

イラストマップの良さを
もっと広めたいし、
地域活性化に繋げていきたいと
思いました!

お声がけくださった先生方、
この度はありがとうございました!


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