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ローカルデザインの2種類の目線〜外と内〜

初めまして、
京都府唯一の村、南山城村でグラフィックデザインをしている、デザイン事務所たまごトラベルの奥西しろと申します。
これまでアメブロやWordPress、SNSなど様々な媒体で色々な発信してきましたが、このnoteでは「ローカルデザイン」について、徒然と書いてみたいと思います。

ローカルデザインとは

ローカルデザインとは、「地域に根ざしたデザイン」と私は解釈しています。
初めてこんな分野があると知ったのは2004年ごろ、「アルネ」という雑誌で、今も私の憧れとなった梅原真さんの記事を読んだ時でした。

「こんな仕事、私もしてみたい!」
とときめいたことを今でも覚えています。

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その後、地域おこし協力隊の制度ができたり、地方創生と叫ばれるようになり、現在はかなり一般に普及したように思います。

南山城村でのデザイン活動

私は南山城村を拠点にして8年目になりました。
デザインを使い、地域を知ってもらう活動を色々と行っています。

・お土産となる手ぬぐいやポストカードなどの企画、制作、販売
・方言を使ったLINEスタンプの作成、販売
・地域の歴史や思い出話を本に残す「むらさんぽ」の取材〜デザイン
・村を楽しむイベントの企画
・ツアーガイド
・村を紹介するイラストマップ の作成
・「わたしのマチオモイ帖」展への出展
・村を紹介し、ライターを育てるWEBマガジン「むら暮らし」https://muragurashi.com
・SNSなどで日々の発信
などなど・・・

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詳しくはこちら > https://tamago-travel.com/about/localdesign/

お陰様で新聞・TVの取材や、村のことを教えて欲しいと問い合わせもいただくほどに。
このように多様なやり方で南山城村を表現・発信してきましたが、私が大切にしていることがあります。

↑2021.9にTVで特集して頂きました!

内目線?外目線?

地域をデザインしたり、発信する際には2つの目線が存在します。
外目線と内目線です。

ローカルデザインの事例としてたまに見るのが、「地域の産品をおしゃれなパッケージに入れて、街の若い人にも手にとってもらえるようにしました!」なんてモノ。これは完全に地域の外に向けた表現=外目線です。

一方、私が大切にしているのは、地域の中にいる人に向けた表現=内目線です。

外向きの目線は確かに大切です。お金を払ってくれるのは基本的に外の人ですし、認知度を上げたり、集客するためには、地域の外の人に響かなければいけません。

ですが、地域の人のことを一番に考えたい、地域の人に愛されるデザインを作りたい、と私は思っています。

外向きを意識しすぎて、奇抜になったり、地元の人がどこか違和感を感じるようなデザインは好ましくないと思うからです。

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このカレンダーは2019年の「ゆうちょマチオモイカレンダー」に採用された村の茶畑風景を描いたイラストです。
「ゆうちょマチオモイカレンダー」は毎年郵便局が、無償で配布するカレンダー。各県から1つずつ作品が選出され、その地域で配られます。

例年、村の郵便局では20部ほどしか配布されていなかったのですが、私のイラストが採用された年の配布分はいつもの10倍ほどだったとか!
知り合いのお宅や村の図書館にも使ってもらったどころか、該当する月が終わっても、さらには年が変わった今でも飾ってくださっているところもあるほど。

何より嬉しかったのは「良いイラストだった!」「色合いが好みでね」なんて喜んでくださる地元の方の声です。

地域の人が愛してこそ、そのデザインは地域に根差します。さらに地元の方が「これ素敵でしょ」なんて広めてくれることが理想だと思うのです。

もし、何か地域の発信をする際は外目線か内目線か、考えてみてください。もちろんケースバイケースで構いません。



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