藍川由貴

アーケードゲームの二次小説を主に、思いついたら勢いで書いてます。元ネタのゲームもマイナーなタイトルが多いです(笑)

藍川由貴

アーケードゲームの二次小説を主に、思いついたら勢いで書いてます。元ネタのゲームもマイナーなタイトルが多いです(笑)

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Key ~ Memories in BattleGear〜

 それは遠い遠い、記憶の扉の向こう側  開く鍵は、誰もが胸の引出しの中に・・・  今も、きっと  ***************** 父がゲームソフトを買ってきた。しかも初回限定版だ。何でも父がハタチくらいの頃燃えたゲームらしい。となると、稼動していたのはもう30年近くも前ということになる。 『熱い車乗りたちの殿堂、そのすべて・・・伝説の走り、ここに完全復活』 昔のゲームの復刻版を見つけ、懐かしくてつい買ってしまったのだろう。 「父さん、これは何だろ?」 ソフトの他

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      *注意* こちらのお話には、過分にオリジナル設定が含まれております。テーマ曲はOp.2のものですが、Op.3の王子王女3人も登場人物として全力で出てきますので、原作のイメージを壊されることが不愉快な方は、恐れ入りますが読むのをお控えください(筆者はいかなる責任も取れません^^;)。パロディとして寛容にご容赦いただける方のみ、本文へお進みください。 **********  世継ぎとなる子には、同じ年に生まれた飛竜が相棒として与えられるのが習わしであった。三国それぞれ火・水・

      • ノスタルジア短編小説《Drive in Sunday 》

         見渡す空は、抜けるような青空。  風と波の音が、遮るもののない運転席を吹き抜けてゆく。  こんな日は、深いエンジン音と古びたカーステレオを相棒に、  朝日が照らす海辺の道を、心ゆくまで流してゆこう。          ***  かれこれ5年になる真っ赤な愛車は、中古でやっと手にした憧れの車だった。小型の2シート。エコカーなんて言葉すら生まれてない時代の代物は、買い物等の普段使いには程遠い。  それでも幼い頃、天井を外したオープンカーの姿に一目惚れし、他の車は目に入らなか