腰痛を抱えたアラフォー柔術家がそれでもなんとかスパーする際の傾向と対策
えー、寄る年波には人間なかなか勝てないもので…
膝も肩も、と言うより痛みを感じない関節を探す方が難しい事は
認めざるを得ない事実です。
中でもタイトルにもある通り一番酷いのは腰になります。
立ち上がって、立ち続けて、座って、座り続けて、寝てて、痛い。
要するに何してても常日頃、腰が痛い状態です。
そもそも運動、ましてや柔術なんてやって良いのかはさておき、
そんな状態でも何とかスパーをするために心掛けている事が
今回のネタになります。
「柔術界に彗星の如く現れた凄腕Webマーケター」のノブトウさんの記事、柔術はじめて1年で手に痺れが来た話【怪我との付き合いについて】
※一応ノブトウさん本人にリンクの許可は得ています。
と被るところが割かし多い様な気もしますが
あっちは首、こっちは腰、という事でどうかご勘弁を。
しろおび君の分際ですが、参考になる人がいたら嬉しいです。
普段の生活で気にしている事
実は特にないんですが、どうしても足を組む癖があるので
足を組んでいる自分に気付いたら、組まないように戻すとか
最低限その程度の事を気を付けているくらいですね。
過度なストレッチはしません、っていうかできません。
スパーよりマット運動と技練が辛い
自分で動かなければいけない、つまり力が逃がせないのでその分、
ごまかしが効かないのでスパーより負担が大きいのは否定できません。
マット運動でどうしてもできない動きはご迷惑なのを承知の上で泣く泣く
スキップしています。
技練でも明らかにできそうにない動きは受け役に回り、
やってみて腰に普段が想像以上に来たら受け役に徹する。
ドリル系も同様、と色々縛りプレイでなんとかしています。
いざスパー。でも…
ここからが本題です。
スパーはしたい、でも腰が痛いです。という場合、何を考えるのかというと
「どの動きが一番痛みを感じやすいか」
という事になります。
筆者の場合はボトムポジションで足を上げて動かす動作全般になります。運動しちゃダメだろ、というごもっともなツッコミが聞こえてきますが、
そんな筆者の心がけはこんな感じです。
基本トップポジション取る。
柔術は他競技と違い、下からの仕掛けが多彩なので上になる事は
それほど難しくありません。というより、
スパーリングパートナーが下になってくれる事が多いです。
そうすれば足を上げる動作というのを極端に減らす事ができるので、
第一関門は突破です。
どうしても下になったらハーフ
ですが中には上に拘る人も当然いますし、人によっては体重差もありますし
トップから返されたり投げられたりでボトムになる事は当然ですが
よくあります。そうなった時に自分の手駒を少しだけ並べると
クローズドガード → 時間が経過したら腰痛。
スパイダー(含ラッソー) → 作りの時点で腰痛が発症するので作れない。
デラヒーバ → まともに作れない上に足が効かせようとすると腰痛。
バタフライ → 通常時は痛くないけど跳ね上げる動作で腰痛。
他にもある分にはあるけど結論として、フルガード全般は論外。
パートナーが立つor距離をとる → 足を上げて対応 → 腰痛
という往年のジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之でお馴染みの
JFK並みに黄金パターンで腰が痛みます。
6回までにリードを奪わなければ実質試合終了です。
なので消極的な選択肢なのは重々分かっているのですが、
必然的にハーフガード選択する形になります。
やって良いハーフ、良くないハーフ
筆者の場合ですけどやって良くないハーフはニーシールド系ですね。
自分からも仕掛けれるし仕掛けのパターンも豊富ですし、
カウンターも取りやすいし、距離取ってディフェンスもしやすいで
便利すぎるくらい便利なのは重々承知してます。
20年前は馬鹿の一つ覚えみたいに練習しまくってる時期もあったほど
個人的には得意な型にはなるんですけど、
微妙に足が上がるのでそれはそれで痛みが来るんですよねー。
というわけでたまに癖で出る時以外はニーシールドは封印しています。
うっかり出したら自分で解除します。だって、後々しんどいもん。
あと当然ですが完全に脇差されて枕取られた、
アドバンテージ失う様なハーフもダメです。
あそこからのパスアタックは何をどうやっても腰が捩れるので
痛みどころか終了します。日常生活に支障をきたします。
というわけで筆者の症状においてですが、やって良いハーフは潜り系、
最近の言葉で言うとディープハーフ系になります。
あと最近聞かなくなったので今でもこの表現で伝わるのかは不明ですが、
クォーター系もイケます。
もちろんディープハーフの中でもできる動き、できない動きはあります。
例えば腰に負担の来るブリッジ系のスイープはできません。
けど、通常の攻防であればなんとかなります。
作る動作、攻防そのもの、防ぐ、攻めるの各場面において
他のガードに比べて足上げる動作が極端に少ないので
腰への負担が軽くなります。
オクトパスガードも試してみたんですが、
どうも帯辺りに腕を巻き付ける際、頭を上げる動作が腰に来るのと、
フックして跳ね上げる動作がどうしても負担になるので早々に諦めました。
筆者の技術不足なのかも知れませんね。
腰に負担のないやり方や他に負担の無いガードがあったら教えて下さい。
そうはうまくいかない
当たり前ですけどスパーは相手があってのものなのでいつもいつも、
計画通りに事が運ぶ事はありません。
どうしても足を上げざるを得ない時には
ある程度痛くならない所までやっても良いかとは思いますが
素直に諦めてパスされましょう。
足がロクに効かない状態で攻防してても結局やられますし、
どうせやられるならダメージ最小限の方が絶対に良いし、
あくまで練習なので別にやられたからってどうって事ないですし。
やられた後の練習だって立派な練習ですから。
まとめ
ふと思ったんですけど、
腰痛持っててもやろうと思えばできる格闘技、
いやスポーツって柔術の他になくないですか?
それなりに創意工夫は求められますが、
そもそも創意工夫なく上達なんかできないですし。
何より腰、と言わず
身体痛いままやってて楽しいスポーツなんて他にあります?
いや、人それぞれなのはわかっていますし、
そもそも筆者自身が身体痛いまま柔術続けてて、
できてた事ができなくなる辛さをこれでもかって味わい尽くしてきて、
10年のブランクを経験した人間ですから必ずしも楽しい、
楽しめるとは思える人ばかりでない事は分かっています。
若い頃にそう思えなかったのは少しは成長したのか、
はたまた縛りプレイに目覚めてしまったんですかね笑
あ、治療は並行して続けて下さいね、
怪我が良くなる、治るに越した事はないですから。
なんか前と同じような結論に至りましたが今回は以上とさせて頂きます。
次はまたネットワークのお話の予定です。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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