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下院議長の選出のゴタゴタは少数派の意見も尊重する本来の立憲共和国の形
トランプ就任以来もしくは2020年の大統領選挙以来、アメリカの政治を熱心に追いかけ勉強してきた日本の愛国者の方も、よく聞くけれども意味はよくわからないというのが立憲共和国という言葉です。
立憲共和制と民主主義の違い
アメリカは制度的にはconstitutional republicです。
constitutional republic:立憲共和国{りっけん きょうわこく}
立憲共和国でも選挙をして統治者、議員を選ぶのですが、それって民主主義のことでしょ?となります。なので立憲共和制と民主主義の違いというのが、多くの人にはピンと来ません。
立憲共和国の説明をしている法律用語の辞典から記事を引用します。
A constitutional republic is a form of government in which the head of the state, as well as other officials, are elected by the country’s citizens to represent them. Those representatives must then follow the rules of that country’s constitution in governing their people. Like the U.S. government, a constitutional republic may consist of three branches – executive, judicial, and legislative – which divide the power of the government so that no one branch becomes too powerful.
立憲共和制とは、国家元首やその他の役人が、国民によって選出され、国民を代表する政府形態である。これらの代表者は、国民を統治するために、その国の憲法の規則に従わなければならない。米国政府のように、立憲共和国は行政、司法、立法の3つの部門から成り、1つの部門が強力になりすぎないように政府の権力を分割することができる。
(中略)
Constitutional Republic vs. Democracy
Some believe that the United States is a democracy, but it is actually the perfect example of a constitutional republic. A pure democracy would be a form of government in which the leaders, while elected by the people, are not constrained by a constitution as to its actions. In a republic, however, elected officials cannot take away or violate certain rights of the people. The Pledge of Allegiance, which was written in 1892 and adopted by Congress in 1942 as the official pledge, even makes reference to the fact that the U.S. is a republic:
立憲共和制と民主主義
米国は民主主義国家であるという説があるが、実際には立憲共和国の完全な例である。純粋な民主主義とは、国民によって選ばれた指導者が、その行動に関して憲法による制約を受けないような政府の形態である。しかし、共和制では、選挙で選ばれた人は、国民の特定の権利を奪ったり、侵害したりすることはできない。1892年に書かれ、1942年に議会で公式の誓約として採択された「忠誠の誓い」は、米国が共和制であることにさえ言及している。
このように3権分立と憲法が公務員や政治家のできることを制限すると明記されているのが大事な部分です。民主主義とだけ言うと、この部分が曖昧であるか、制限がないことがあるのです。
GHQが作った日本国憲法も似ていますよね。日本は共和国かというとそうじゃなさそう(?)だけど、立憲民主とかいうのかなぁ。日本国憲法も政府・公務員を縛るものですし、似てますよね。立憲民主主義と言えるならそれは恐らく立憲共和国とほぼ同義だと思います。教えて読者のみなさん…。
1月3日 マッカーシーが選出される鍵となったMTGは意外にも昔からマッカーシー支持
If the base only understood that 19 Republicans voting against McCarthy are playing Russian roulette with our hard earned Republican majority right now.
— Rep. Marjorie Taylor Greene🇺🇸 (@RepMTG) January 3, 2023
This is the worst thing that could possibly happen. https://t.co/ncY6GgGIM1
3回の投票でもマッカーシーが選ばれないという状況で、極右とみられていたMTGが謎にマッカーシー支持にまわり、19人の造反者を「ロシアの利益に成るだけだ」と批判。
これ意外だったけど、ずっと前からそう言ってたみたですわ。
記事はNovember 23, 2022とあるので中間選挙の後からずっと言ってたみたいで、プロジェクトヴェリタスにもいたローラ・ルーマーというジャーナリストにバッサリ批判されていました。
1月4日 20人の”造反者”、いやこれが真の愛国者である
Modern-day Patriots pic.twitter.com/ce4tg8AuNS
— George (@BehizyTweets) January 4, 2023
マット・ゲッツが先陣を切って、20人まで造反が。
1月5日 ぬるい保守派メディアはマッカーシーで民主党を助けたいので20人を国家反逆罪になぞる
下院議長選出のドタバタは如何に単一政党の根が深いかを示す絶好の機会であった。
— ShironoY しろの Ph.D. 二酸化塩素 (@shironoy7) January 5, 2023
Foxのニュースキャスター達は声を揃えてマット・ゲッツ達を批判し、J6になぞり国家反逆罪とまでレッテル貼りした。
共和党の大部分は民主党の出先機関と何ら代わりはない。
民主党とてCIAの代議士でしかない。 https://t.co/LH6etmKY8O
FoxNewsなんかはマッカーシーが選ばれないのでイライラしている。有権者はと言うとアノンじゃなくMAGAな共和党支持者ですらマッカーシーでは何も変わらないと思っているのに空気が読めない。
1月5日 ローラ・ルーマーがMTG批判のギアを上げる
Whoever is advising @GOPLeader needs to tell him to keep some space from @RepMTG.
— Laura Loomer (@LauraLoomer) January 5, 2023
I think they are banging.
I’m entitled to my personal opinion.
He has a history of sleeping with female Congresswomen who support his bid for Speaker. And MTG has a record of sleeping around. https://t.co/MgzaOhhf8j
ローラ・ルーマーは、「マッカーシーは自分を支持する女性議員と寝る前科がある。」「MTGはマッカーシーと寝たんじゃないの?」「MGTは誰とでも寝るという噂。」とまで言い出した。
ここまで行くか。さっぱりわからんわ。MTGに関しては。オプティクスは霧が深すぎw
— ShironoY しろの Ph.D. 二酸化塩素 (@shironoy7) January 5, 2023
この二人のドンパチは多分プロレスだとおもうけど。 https://t.co/BD1dF839l2
ローラとMTGは表面的にドンパチしてるんだろうなと見ていた私。つまりMTGは裏切り者とは思えなかった。
1月7日にもローラは追求をやめない。
A real photo of @SpeakerMcCarthy and @RepMTG
— Laura Loomer (@LauraLoomer) January 7, 2023
He’s married.
She’s recently divorced.
I think we all know the REAL reason why she voted for him for Speaker of the House and attacked everyone who opposed him. pic.twitter.com/bSSszQIMHT
マッカーシーは結婚している。
MTGは最近に離婚している
我々はなぜ彼女がマッカーシーに投票し、造反者を批判しているのか、その本当の理由を知っている。
うわー。名誉毀損もののすごい批判w
1月6日 何があったのか造反者がマッカーシー支持へ鞍替えし始める
チップ・ロイすらマッカーシーへ。今日3人寝返った。 https://t.co/bQukxdSlSx
— ShironoY しろの Ph.D. 二酸化塩素 (@shironoy7) January 6, 2023
6日になるとマッカーシー支持に回る議員が増え始める。何があったのか?
1月7日 マッカーシーはとうとう勝利
最終的には14人がマッカーシー支持に回り、マッカーシーが下院議員へ選出。
Congratulations, Mr. Speaker! pic.twitter.com/C53WqB8xwQ
— Rep. Marjorie Taylor Greene🇺🇸 (@RepMTG) January 7, 2023
立役者?MTGもうれぴい。
McCarthy thanking Trump for helping him win the speaker vote, tells you where this party is headed
— Malarky Free Zone (@ChangeTheSyst14) January 7, 2023
👹🔥 pic.twitter.com/f0nSZn1n6X
マッカーシーはトランプにひたすら感謝している。
5年デルタを見事に回収するタイミング
スペインメモちょさんのまとめにもあるようにマッカーシーが選出されたのが15回目の投票で1月7日に決定というタイミングで、Qが2018年にしてたドロップの伏線を回収していきました。
指摘したのはジュリアンズラムさん💗(ファン)
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Good Winは規則委員会にねじ込んだ新規則(下記参照)でしょうね。マッカーシーの手綱を取ったと。[15]は投票回数で、日付が5年デルタ。
マージョリー・テイラー・グリーンはトランプのメッセンジャーだった?
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ローラを始め共和党支持者から非常に多くのバッシングを受けていたMTGですが、1月7日にマッカーシーが選出された直後Truth Socialにこんな投稿をしてきました。
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それをマッカーシーに出なさいよって渡すMTG
このトランプとの会話の内容は「おめでとう」くらいでしょう。
この写真の意味は、MTGがトランプとマッカーシーのつなぎ役だったことを如実に示している点です。
ちょっと振り返りましょう。トランプとマッカーシーは会話してました。
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1月3日の夜に話し合いがあったらしい
昨夜は本当に良い会話が行われた。そして今、我々の偉大な共和党下院議員全員がケビンに投票し、取引を成立させ、勝利を手にし、クレイジーなナンシー・ペロシが、2度「下院」を失った米国史上唯一の演説家であるカリフォルニアの地に飛んで帰るのを見届ける時である!共和党の皆さん、大勝利を巨大で恥ずかしい敗北に変えないでください。今こそ祝うべき時だ、それに値する。ケビン・マッカーシーは良い仕事をするだろうし、もしかしたら素晴らしい仕事もするかもしれない!
この時の話し合いの内容は想像するしかありませんが、マッカーシーの家族などの身の安全などの確約を得たのでしょうか。有益な話し合いでマッカーシーがいい仕事をするだろうと言っていますが何か確約を得たのでしょう。
そして我々は、後日にそのとおりになりそうな担保である規則委員会での合意内容を見ることになりました。
規則委員会とは
下院の議会を運営するときのルールを選出議員が確認しあって文章にするのが規則委員会というもので、今回選出された下院議員はみんなこれに従わないといけません。
では、どのような内容にマッカーシーは同意させられたのでしょう?
For those wondering: pic.twitter.com/5rR45qFT8q
— Anna Paulina Luna (@realannapaulina) January 6, 2023
アンナ・パウリナ・ルナのツイート
疑問に思った方へ:
以下、その一部を紹介します。
✅議長退席動議。これにより、発言者が自分の言葉や政策課題を反故にした場合、一人で議長を解任する動議ができるようになる。
✅「教会」スタイルの委員会:これにより、FBIのような組織がアメリカ国民に対して武器化していることを調査することができる。
✅議員の任期の上限を決める投票をすること。
✅単一主題法案(無関係なナンセンスを法案に忍び込ませる事ができない)。
✅ テキサス州国境計画
✅債務上限引き上げを止め、上院に責任を持たせる予算。
✅非常事態資金と新型コロナの義務・資金をすべて終了させる。
✅法案を読むのに投票前に72時間与える。
これやってくれるなら誰が議長でも良いですわw
既にフリーダム・コーカスの勝利。
どたばたサーカスの意義
WTM投稿者:Cognitive Carbon
転送元チャネル:CognitiveCarbon Public
This process of electing the speaker of the House is making a lot of people learn things they didn't know. What is the rules committee? Why is it so powerful? Who can veto items on it and what does that mean? Were people aware that electing the speaker had gone more than one round so many times in the past? How many people knew before today that almost anyone (Trump, not a House member) could be speaker?
This whole process is teaching the WORLD how Republics function—as opposed to N+1 Democracies. Remember: the US is a Republic—for a reason. The voice of the minority is protected in our Republic.
(deepl翻訳)
この下院議長選出のプロセスで、多くの人が知らなかったことを学んでいます。規則委員会とは何なのか? なぜそんなに強力なのか? 誰が拒否権を発動できるのか、それはどういう意味なのか。 議長の選出が過去に何度も繰り返されてきたことを人々は知っていただろうか? 今日まで、ほとんど誰でも(下院議員ではなくトランプ氏)スピーカーになれることを知っていた人は何人いたでしょうか?
この一連のプロセスは、N+1民主主義とは対照的に、共和国がどのように機能するかを世界に教えているのである。 アメリカは理由があって共和国であることを忘れないでください。少数派の声は、この国では保護されている。
このCognitive Carbonさんの投稿はとても深いです。このサーカスの意味を見事に捉えています。本記事で一番大事な投稿です。
これはJ6で副大統領ペンスに不正選挙追求の全責任を負わせたみたいに、アメリカの憲法上なにが可能かを市民と疑似体験することで制度の体験学習してたのですね。ペンスは激戦州の選挙人票をやり直しと州へ突き返すことが可能でした。それをMAGAへ教え圧力をかけて迎えた日がJ6で、ペンスはその期待を裏切ったのです。ヘタレだったから。
今回も下院議会の運営の実態を詳しく知ることで有権者が賢くなり、議員に要求する内容が具体的になり、ハードルがあがります。次からはマット・ゲッツができたんだから、お前もできるだろとなるのです。
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大人しく今までどおりやるよりも
もっと実りがあった。
ケビン・マッカーシーと我々の偉大な共和党に祝福を!
これを裏付けるようなトランプの投稿。アメリカ人に知識武装させてホクホクなのです。
トランプキャンペーンの弁護士もしてたジェナ・エリスから必見のスレ
— ShironoY しろの Ph.D. 二酸化塩素 (@shironoy7) January 7, 2023
当初の造反20人はマッカーシーと密室会議を行った。
ガキとなるのは罷免の動議とそこまでのプロセス。
マッカーシーが約束を少しでも反古にしたら罷免の動議。跳ね返すには218票必要。
20人の団結は実は硬い
振り出しに戻る https://t.co/kkeFRNuuER
どうもMTGが橋渡し役でトランプとマッカーシーの話し合いがあって、規則委員会で認める内容が決まって(1月3日夜)、それが達成されたから14人が動いたという流れっぽいですね。
アダム・シッフは賢い
Looks like Kevin McCarthy conceded all the power of his office to the crazies to finally get their votes.
— Adam Schiff (@RepAdamSchiff) January 7, 2023
He had to give away the house to do it, and that was a sacrifice he was willing to make — for the title.
He will be a speaker in name only.
WTM投稿者:Angel Aura
転送元チャネル:Angel Aura
シフティーはマッカーシーが下院議長(スピーカー・オブ・ハウスSotH)を得るためにした譲歩に不満があるようだ。
これは多くのことを物語っています。
気づいたか。賢いなペンシルネック。
Sorry @repadamshlff this is how democracy in a constitutional republic is suppose to work for #WeThePeople
— LTG (R) Mike Flynn (@GenFlynn) January 7, 2023
You sound like someone who is worried. Don’t have access to @Twitter like the good old days? 😳
Accountability is coming! https://t.co/MN1j1h1Ga7
これをみたフリン将軍が言い返す。
悪いな、シッフ。これが立憲共和国で民主主義が主権者である国民のために働く本来の姿なんだ。
下院議長選出のプロセスはプロレス?
こんだけの条件を飲まされたのに、マッカーシーに票が欲しくてたまらないRINOをご覧下さい。
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マット・ゲッツ(左側で写ってない)
https://t.me/WeTheMedia/82231
上の写真ではわかりにくいので、こちらの動画を見て下さい。

正にプロレスw
アダム・シッフよりも頭が悪いRINOでした。
WWEみたいな熱い解説をつけて下院議長の選出のドタバタを描くミーム。めっちゃ面白いので是非見て下さいね。
マット・ゲッツが”敗北”の美酒
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あー負けた負けたw
https://t.me/WeTheMedia/82229
最後までマッカーシーには投票していないマット・ゲッツw
全てを手に入れた?www