【おすすめ本】天才に関する小説を書かせたら右に出るものはいない。
『チョコレートコスモス』恩田陸
~こんな人におすすめ~
・演劇がすき
・ハラハラする熱い展開がすき
・オーディション番組がすき
・夢中になって読める本を探している
一言でいうと、演劇のオーディション小説で、
「芸能一家で演劇のプロ」と「演劇を始めたばかりの素人の女の子」
この二人を中心に物語はすすみます。
本来交わることのなかった二人が1つの舞台で科化学反応を見せる。
著者は、天才を天才と表現できる天才。
わたしは、演劇に関して特に興味があるわけでもないのに、ぐいぐい引きずり込まれました。
なんて吸引力!!!!
天才とよばれるひとたちそれぞれの魅せ方にただただ圧倒されました。
半分くらいまでは、ゆるやかに進み、後半は怒涛。
その場で一緒にオーディションを見ているかのような、臨場感と緊張感。
そうきたか!と想像を超える演出。
いろんなタイプの天才がバチバチ才能を見せつけてきます。
ちょっとずつ読んでいくつもりが、ぐいぐい読んでしまい、演出ごとに鳥肌がとまりませんでした。
「すごい」という言葉以外で表現される、すごい展開。
演劇が趣味でないわたしでも楽しめたので、演劇ファンは面白いのではないでしょうか。随分積んでしまっていましたが、こんなに面白いものを寝かせていたなんて…!いまさらですが、読めて大満足です。
終盤、タイトルの意味に触れる箇所があるのですが、このタイトルの意味を考えながらぜひ読んで見てほしいです。
『蜜蜂と遠雷』も最高でしたが、こちらも最高でした。
蜜蜂と遠雷の10年前に書かれていたなんて…
恩田さんほんとすごいなぁと改めて思いなおした作品でした。
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