超訳 二水遺稿〜8曲目「Koi」
BGM androp「Koi」
日々の忙しさにかまけていたら、あっと言う間に秋が来た。
二水関係で言えばこの夏、富山県のある方からご丁寧なお手紙と素敵なプレゼントを頂いた。ご質問がいくつかありました。なかなか纏めきれず、遅くなったが漸く返信を書き終えた。大正昭和期の漢詩を研究する方のエールは身に沁みる。
プレゼントは僕が欲しくて欲しくてたまらなかった「越中古今詩鈔」(越中の漢詩人を網羅)をCDに収めたものだった。猛暑の中、一服の清涼剤の効き目がありました。本当に感謝しかない。
秋らしい作品を探してみた。
旭山上日寺観公孫樹
上日公孫樹 弥天鸞鳳姿
西風何日再 黄葉夕陽時
超訳
朝日山の上日寺の公孫樹を仰ぐ。
樹齢1000年の紡ぎを仰ぐ。
空を覆い尽くす言の葉を仰ぐ。
まるで神鳥のように神々しくそれはいる。
風が吹けば良い。
西風が吹けば良い。
秋の夕暮れ時に。いつかまた。
黄葉はバサバサッと音を立てて。
神鳥は翼を広げる。
朝日山上日寺は富山湾に面した氷見市朝日山の中腹にあり、白鳳年間、西暦六八一年に法道上人の創建で、かつて泰澄大師修行の霊地と伝えられている。
境内入り口にある大公孫樹は、推定樹齢一千年あまり、幹周り十二メートルで、国の天然記念物に指定されています。日本屈指の大きさの公孫樹が、この寺の歴史の古さを物語っている。
国指定天然記念物 大公孫樹
大公孫樹
大公孫樹幹周り十二メートル。
寺の創建時の植樹と伝承されてる。
(北陸三十三ケ所霊場巡りHPより)
猛暑で何もする気がおきず、ただ音楽だけを聴いていた。andropは良く聴いていた。PVを見て涙が出た。僕は若者ではなく振り返ることが多くなった。強い意志で前を向いて歩いていた頃を思っていた。
「物語が僕を拒んだって
誰かが運命を定めたって
会いにいくよ
どこにだって
探し続けるよ
出会えた頃とまた同じように
恋するよ」
(androp Koi)