トルコ地震の威力
トルコの地震で、日本の耐震基準なら大丈夫だろう、と楽観的な目で見たり、トルコは耐震基準が甘いから・・・みたいな論調は絶対避けるべきである。
まずはこのニュースを見てください。
オリーブ園が真っ二つ、地震で300mの「谷」出現 トルコ南部(CNN.co.jp 2/15)
このニュースによると、緑豊かなオリーブ園が、地震により真っ二つに割れ、幅約300mの谷が出現したといます。
免震だ、制振だ、耐震等級3だの議論が吹っ飛んでしまう威力です。もちろん確率的にはこのような現象に出くわす可能性は少ないのかもしれませんが、自然の力を舐めてはいけません。人間のできることなどわずかだということを実感せざるをえません。
このニュースで報じている地割れは、シリアと国境を接するトルコ南西部のアルトゥノジュ地区。写真だと感覚が麻痺しそうだが、深さ40m以上に達するそうです。
トルコの地震では、死者が4万人を超えたと言われています。やはりそれだけの地震だったということです。トルコと同じ地震国の日本も、耐震基準に甘えて、対策を疎かにしてはいけません。建物の耐震化だけでなく、いざというときの避難方法、連絡の取り方、備蓄、住めなくなった場合の遠隔地の避難先の確保、当面の生活費などなど。個人でもやることはいっぱいあります。
参考記事
トルコ地震のエネルギー「阪神大震災」の22倍、最大4mの横ずれ…集合住宅が連鎖的に倒壊か(読売新聞オンライン 2/14)
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