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白目相談室「言葉のチョイスを間違えないようにする方法」
こんにちは。臨床心理士/公認心理師として精神科で勤務しながら、夜な夜なSNS 界隈で漫画家活動やLIVE配信などをしております。白目みさえと申します。活動内容などはこちらでご覧くださいませ。
白目相談室の使い方
今回はこちらのご相談です。
言葉のチョイスを間違えてしまう。
私もよく経験があります。
おもしろ話でもありますよね。
好きな人に振られたという話を聞いて慰めようと思い
「人間は顔じゃない!」って言おうとして
「人間の顔じゃない!」って言っちゃうみたいな。
どうして言葉のチョイスを間違えてしまうのか。
考えられる原因は3つあります。
原因その1 記憶の誤作動
「言い間違えたぞ」という経験が10回あったとして。
その内の5回を「今回は間違えないぞ!」と意気込んでいたとしたら。
意気込んだ分「間違えた!」という記憶は頭に残りやすいので「いつも言い間違えている」という記憶にすり替わってしまうことがあります。
逆に意識していない時の「言い間違い」は記憶に残りにくいので、そもそも「言い間違えた!」とすら思っていないかもしれません。
そして何度かその経験をすると「今度こそ」と思う意識する場面が増えるので、結果としてまた「言い間違えてしまう」という場面が激増し、「いつも言い間違えている」ということになってしまいます。
原因その2 脳の勘違い
もうひとつの理由として。
「言い間違えないぞ!」と意識した時というのは、頭の中で「言い間違えたシーン」を想像しているはずです。
脳は「否定語」を理解できません。
そのため「言い間違え『ないぞ』」と意識していても、頭の中に出てくるのは「言い間違えている」という場面なので、脳内で「言い間違える」シミュレーションをしていることになります。
脳は律儀なので「言い間違える方に持っていかなきゃ…!」と一生懸命余計なお世話を焼いてくれます。
結果として「予想通り言い間違えた」という方向で、間違った方を選んでしまうという仕組みになってしまうことがあります。
また「これだけは言っちゃいけない」と意識した場合もうっかり言ってしまうことが多いです。
脳は素直で正直ですね。
笑っちゃいけないと思えば思うほど笑ってしまうように、禁止事項は頭に思い浮かべれば浮かべるほどその通りの結果になります。
原因その3 意気込みすぎ
3つ目の原因は「ええこと言わな!」って思っている時です。
実は若手心理士にもこれは結構多いのですが。
(つまり私もよくやっていました)
患者様が困っている、相手の人が困っている…「なんかいいこと言わなきゃ…!」と焦るがあまり、混乱して真逆のことを言ってしまうという場合があります。
これは「いいこと言わなきゃ」と思っている時点で、相手にとって欲しい言葉ではない可能性が高くなります。
「いいこと」というのはあくまでもセリフ。
相手の話をちゃんと聞いておらず、聞こえの良いフレーズをはいているだけになってしまうので、ただただ浮いた言葉になってしまいます。
自分がいつもは使わないような言葉を無理に使おうとしたり、教科書で聞いたような言葉をそのまま使ってみたり、自分の身の丈に合っていないような自分の実感の伴っていない言葉を使おうとすると、必ず「場にそぐわない言葉」になります。
(今書いていてすごく胸が痛いです)
ただもうひとつ。
これは「もともと場の空気を読んで発言することが苦手」という場合もあります。
自閉症スペクトラム障害などの発達障害に起因したり、パーソナリティ障害などが影響して相手をわざと傷つけてしまうような発言をしてしまう場合。
その心当たりがある場合は、以下の対策だけでは不十分かもしれませんので、カウンセリングなど専門機関を訪れて「個別の」アドバイスを受ける方が改善が早いかもしれません。
そうではないと思うけどなーという場合は以下の対策をお試しください。
では対策法に移りましょう。
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