白目相談室「他人に相談するのが下手」への誤解
こんにちは。臨床心理士/公認心理師として精神科で勤務しながら、夜な夜なSNS 界隈で漫画家活動やLIVE配信などをしております。白目みさえと申します。活動内容などはこちらでご覧くださいませ。
白目相談室の使い方
実は2021/10/23(土)の17LIVEで配信したこちらの内容なのですが。
私の中で配信中にいろいろ疑問が生まれてしまってびっくりするくらいグダグダだったので、Youtube動画編集は諦めてこちらでまとめさせていただきました。
ちなみに17LIVEで質問に答えることもありますので、よろしければ遊びに来てくださいね。
17LIVEで話した内容はこちら
■そもそも「相談」って何?
問題について他人に話して意見をもらったり、言い合ったりすること
相手から何かを「教えてもらう」というニュアンスもあると思います。
■相談が下手の誤解
①ガチ相談はできる
ホンマにわからへんこと(専門的なことなど)はちゃんと聞けてる
「相談」が何でもかんでもできないわけではなくて
人に話しかけるのが苦手レベルの話でないのであれば大体聞けてる
②上司などの意思確認としての相談は練習次第
この仕事は上司の意思を聞いておかないと進まない、もしくはズレてしまうことがある場合は「相談」というよりも「進捗報告」「根回し」「確認」などの意味合いが強い
社会人としては必要であり「わからないことを聞く」というよりも「今自分はこれやってます!」「合ってますか!」「どっちがいいですか?と聞いてはいますけど、上司的にはどっちがいいと思ってますかの確認です!」っていうニュアンスなので、形式的に練習していく必要がある。
この場合も皆さんの言う「相談が下手」ではなくて「社会人としてやるべきことにまだ慣れてない」というだけと考えられる。
③自分の気持ちを「相談」は「相談」ではない
カウンセリングや悩み相談の場合。
厳密に言えばそれは「相手から何かを教えてもらいたい」というよりも「話して楽になりたい」が目的なので、むしろアドバイスはいらないことも多い
相手のアドバイスを上手く受け取れないことで「私は相談が下手だ」と思うことはあるかもしれないけど、そもそも目的が「相談」ではなく「聞いてくれ」なので、別に「相談」が下手なわけではない。
自分のニーズと相手の対応が噛み合っていないだけなので、「アドバイスはいらない」って先に言っとくとか、あんまりアドバイスをして来なさそうな人に話すことでなんとか回避できるかも
というわけで「相談が下手」と思っている人でも、なんやかんやで「相談が全然できてない」ってわけではないよ?ってところで一旦区切ってみたのですが。
LIVE中に
「こいつこんなこともわからないのか」と思われるのが嫌で相談できない
という流れになりました。
たしかにそういう思いから②ができなくなるなと。
ただそれに関しては多分相談した人がどこかで
「お前そんなこともわからないのか」
「自分でしらべろよ!」
「なんでも人に聞くな!」
的なことを言われた経験があり、心が折れてしまって「何を聞いて何を聞いちゃダメなのかわからない」ってなってしまったのではないかと思われました。
ただこれって「相談が下手」なんじゃないですよね?
相手が「相談に乗るのが下手な人だった」ってだけです。
たとえばあなたの言いたいことがまとまってなかったとか、何にどう困っているのかわからなかったとか、色々要因はあったかもしれません。
でも「相談」されてるくらいなので、その人はあなたよりも「知識」がある方です。そこはやっぱり「相談しやすい空気」を出してあげても良いんじゃないかなと。
忙しいだなんだで答えられないことがあるのも仕方ないと思いますし、良かれと思って「自分で調べてみな」と言うこともあるでしょう。
ただまあ…「相手の困りごとを聞く姿勢」ではなかったのではないかなと。
…っていう経験をしたあなたは、決して「相談が下手」なのではありません。「相手が相談に乗るのが下手だった」ってことなので、「自分のせいだ」って思わなくても大丈夫です。
相談される側の気持ち
相談される方の心境(一応プロですので)についてもお答えさせていただきました。
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