東京鬼リピ店vol.5 今飲みたいがある、日本酒天国「かんだ光壽」
SHIROMARU is back in Tokyo!
さあ、「待っていました!」とは誰も言わないから、もう自分で言っちゃおう、待望の(?)「東京鬼リピうまい店」パート5。
マガジンのフォロワーは0だけど、再開を誰かが待っていたと信じたい、信じよう、信じてもいいかい…?…どうか信じさせてください…。
はじまりはじまり。
さて、今回、自称・まあまあ東京旨いもの通の白丸さんが降り立ったのは、JR神田駅。
しかし神田駅ってなんでだろう、山手線駅ダントツで哀愁を感じる。
サラリーマンの街という点では新橋と同じなんだけど、駅周りに高層ビルがなくて、低層の飲食店が軒を連ねているからかもしれない。
で、神田のグルメと言えば、カレーとラーメン、ガード下の飲み屋なんかが有名だけど、実は結構、大衆店と高級店の間くらいの粋な居酒屋があったりする。
しかも、駅近でだ。
今日紹介するお店「かんだ光壽」も、神田駅3出口からわずか徒歩1分の場所にある。
「ちょいと一杯!」と気軽に暖簾をくぐりたくなる立地だが、人気居酒屋なので、確実に入りたい場合は電話予約しておこう。
席に着くと、お通しプレートと汁ものがデフォルトで出てくる。
せっかちで、いつも腹を空かせているわたしには嬉しいサービスだ。※1500円
ここは、曲がりなりにも、かつて中国で飲食店を経営して潰したことがあるわたしが偉そうに言っておこう。
日替わりを8品➕汁物1品揃えるって、容易なことではないのですよ!!!
わたしのやっていた偽日本料理店なら、既製品の中華めかぶやたこワサビ、貝粒、うずら卵、ポテサラかなんかで半分以上を誤魔化すに違いない。
しかし、光壽さんは一品一品、心を込めて作っているのだ。
こんなの、料理に対してよほどの愛情がないとできないよ…。
尊敬します。
《小皿メニューピックアップ紹介》
⭐︎稚鮎の煮浸し(左手前)
親指みたいなサイズの可愛い鮎を綺麗にさばいてくれて…もう、それだけで「2024丁寧な手仕事に感動大賞」をあげたい。
「母さんが夜なべをして手袋編んでくれた…(かあさんの歌)」が頭に浮かんできて、思わず目頭が熱くなった。
ちなみに、鮎といえば「春生じ、夏長じ、秋衰え、冬死す。故に年魚」。
たった一年でその一生を終えてしまうのだ。
そう思うと、生命力溢れる、いきいきとした初夏の鮎の味わいにありがとうという思いが湧いてきて、その身のほろ苦さまでしっかりと噛み締めて堪能した。
⭐︎数の子入りクリームチーズ(中央)
北海道のおつまみ・カズチーが大好きなわたしにはたまらない一品だ。
数の子のプチプチ感がやみつきになる。
かんだ光壽のうりは、こだわりの日本酒メニュー。
限定酒が常時10種類くらい揃えてあるので、何を飲むかワクワクしてしまう。
白丸さんは(ギャラが入るのがまだ先で手が震えて)頼めなかったが、あの「十四代」だって常時ある。
まさに地上の日本酒パラダイスだ。
一本目に選んだのは、ZAKU。
かつて伊勢神宮のおかげ横丁で飲んでからずっとハマっている。
でも、ZAKUの生酒を飲んだのはこれが初めて。
お店の人が言うには、もうすぐ売り切れてしまうらしい。
味は、うーん、歌で例えるならば、真夏の夜の夢のような濃厚さだ。
深い、濃密、骨まで沁みる…。
お通しの稚鮎に感動したので、うるかチーズも頼んでみた。
程よい苦味と旨みで、日本酒のあてとしてちびちびつまむと「サイコー!」である。
チッチッチ☝️
ソースをかけ忘れたわけではないのだよ。
このシャレオツなオトナコロッケは、ワサビだけでいただくのである。
サクサクの衣の中にトロトロのクリーム。
しかもしっかり、華やかな鯛の香りがする。
そして後からじわじわきいてくるワサビの辛味。
可愛らしさとセクシーさを備えた最強モテ女子のようなメニューだ。
メニュー名「ハイパー干物クリエイター藤間さんの干物」。
藤間さんが作る干物は、干物を漬ける塩水に日本酒の蔵元から仕入れた純米酒を使ったり、機械を使わず天日干しで時間をかけて仕上げたり、とにかく、こだわり抜かれているのだ。
そのため、焼き上がりの味が他の干物とは全然違う。
そう、一歩間違えたら総突っ込みを入れられそうな自称の職業名も、実力が伴っているので何もいえない。
むしろ「ハイパー」の前に「スーパー」を付けてあげたいくらいだ。
で、今日いただいたのは、トロ鯖。
干物なのに、なーんてみずみずしいんでしょう。
そして、天日干しだからなのか、サバ特有の臭みが全くない。
そこにあるのは、サバの旨みだけだ。
(ベルセルク風)
ちょっと褒めすぎた感があるが、とにかくこのトロ鯖、是非とも一度は食べてみて欲しい。
ハイパー干物女クリエイターの白丸みそ子が味を保証します。
日本酒二本目は亀の海。
ぬわっ!
なんじゃこのバランス良すぎる酒は!
コクがあるのに重くない。
飲み口やわらかで旨すぎるぞ。
日本酒お気に入りリスト入り決定。メモメモ📝
三本目は高知の日本酒、南。
ザ・硬派な辛口のお酒。
流行りの感じではないものの、爽やかでキリッとして、揚げ物や濃い味の料理によく合う。
普段辛口飲むことは殆どないけど、これはこれでいいなあ。
ということで、日本酒好きで、粋な肴を求める方はぜひ「かんだ光壽」へ行ってみてね🐼🍶
旨いもの探しの旅はつづく…