#44 娘、二十歳になる〜帰って来た元夫〜
娘・ベビ子が二十歳になった。
ということで、この三連休は絶賛誕生日イベント中である。
まず、わたしの父・みそ蔵が、ベビ子に誕生日のお祝いをあげたいというので、ベビ子帰省の前日みそ蔵の施設へ行き、仕込みのポチ袋を枕元に置いてきた。
そして翌日、仙台からやって来たベビ子に二十歳のお祝いをあげたみそ蔵は大変ご満悦な様子。
ベビ子「じいじ、二十歳の頃何してた?」
みそ蔵「麻雀」
ベビ子「あとは?」
みそ蔵「酒」
ベビ子「ふーん…」
…ベビ子や、彼は参考にすべき人生の先輩ではないのだよ。
ベビ子「じいじ、仕事してなかったの?」
みそ蔵「警官」
ベビ子「すごいじゃん。仕事、楽しかった?」
みそ蔵「怖かった」
ベビ子「どうして?」
みそ蔵「渋谷と成田でデモがあって、前のほう立たされたから」
みそ蔵は二十代の頃、東京で警察官をしていて、1971年に起こった渋谷暴動事件、(成田)東峰十字路事件で機動隊として駆り出されたらしい。
ベビ子「その時、何考えてた?」
みそ蔵「怖いから、早く帰りたいって思ってた」
ベビ子「ふーん…」
「二十歳」の思い出は、人それぞれ🙄。
ベビ子父が帰国
誕生日前日、ベビ子の父(元旦那)が東南アジアの某国から一年ぶりに帰国した。
彼はかつてバリバリの商社マンだったはずだが、気づいたら職業不詳のニートになっていて、その後は芸能関係会社に転職したようである。
ベビ父は大変エキセントリックな人で、常に話題には尽きないのだが、別れた夫の奇行をネットに書いたらただの悪口になるので、やめておこう。
しかしまあ、一つだけ記しておくと、今回帰国した彼はいきなり人前で腹部を露出して、そこにサージカルテープを貼り出したのである。
わたし「ちょっ…何?」
元夫「知らないの? 便秘が治るんだよ」
まるで知らないことがおかしいかのような口ぶりだが、一体、どこ界隈の常識なんだろうか。
とにかくまあ、相変わらず彼のエキセントリックさは健在なようだ。
※ベビ父は奇人だが、偏食なわたしの母に配慮して、誕生日のレストランはチーズフォンデュの店を予約してくれたり、優しい一面もある。
(全力でフォロー中)
そんな感じで、娘・ベビ子、二十歳になりました🎂
ベビ子の二十代が、たのしいことで溢れますように❣️