#72 深圳むのう秘書日記2️⃣
PRの仕事で携わっている防災グッズが地上波で取り上げられてバズり、日本側の責任者Tさんの秘書として生産地である深圳にやって来た白丸みそ子氏。
深圳むのう秘書日記パート2。
「よっしゃー! 深圳来たぞーー!」
と張り切って検問所内をズンズン歩いていたところ、まず、越境サーモセンサーで捕まる。
聞こえないふりをしてみたが連行され、隅っこの方で体温検査を受けることになった。
その後、熱はなく解放されるも、とにかく体がア・ツ・イ…🫠
というのも、まさか深圳が30℃もあるとは思わず、セーターしか持って来なかったのだ。
Tさん「そんな真冬のカッコしてる人、白丸さんしかいませんよ」
白丸「で、ですね……あ、あの、昼休憩の時、Tシャツ買いに行ってもいいですか…(デブ汗デブ汗デブ汗🐷)」
ということでTさんと訪問先の近くのショッピングモールを訪れ、75元のZARA Tシャツ2枚を購入した。
白丸「貴重な休み時間にすみませんでした…お詫びにコーヒーごちらせてください」
Tさん「はい。次の予定があるから、テイクアウトにしましょうか」
コーヒーをテイクアウトし、アポイント場所へ向かうため配車アプリを使用するが、なかなか車が捕まらない。
目的地が1.5キロで近過ぎるためか、捕まってもすぐにキャンセルされてしまうのだ。
ハードスケジュールの中で、約束の時間が刻一刻と迫る。
白丸「(焦って)あ、あの…Tさんって自転車乗れます?」
Tさん「まあ、乗れるけど」
白丸「じゃあ、シェアサイクルで行きましょう。コーヒーは、わたしが持ちますから」
Tさんのコーヒーを死守したつもりだったが、悪路との戦いに敗れた結果がこれ↓
白丸「す、すみません。あとでデリバリーしますんで…」
Tさん「……」
中国側の投資主Z社長と一緒に、IT関連企業を訪問する。
Tさんの通訳:白丸。
IT企業社長「@¥*$#~…(中国語)」
Z社長「@¥*$#~…(中国語)」
沈黙の通訳・白丸氏。
Tさん「(小声で)ねぇ、白丸さんなんで訳さないの」
白丸「(小声で)……だって、Z社長今、Tさんが国立大卒業だとか、ほら吹いてるんです…確か私大卒でしたよね?」
Tさん「え? そうだけど…」
白丸「つまり今、Z社長は大風呂敷を広げてます」
Tさん「…いいから少しは訳してよ」
白丸「いや……でも…今は私のことを紹介していて、大学卒業してからずっと上海にいるとか、プロフィールが出鱈目だし、小姐って若い女性の敬称で話しをされてるんで、恥ずかしくて訳せません…」
Tさん「そこら辺は適当でいいから!」
白丸「え、あ、はい…。えっと、ITの会社の社長の息子さんは、今アメリカの大学にいて、専門は、密码…密码ってパスワードだよな? パスワードを学ぶってなんなんすかね?」
Z社長「(日本語で)アルゴリズム」
白丸「あ、アルゴリズムを学んでるんだそうです」
Tさん「おい、役立たねーな、白丸」
ということで白丸みそ子、今日も深圳で全力です🫡
つづく…。