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春の嵐は天候だけに収まって。

シロクロ製靴の工房はトタン張り。
少しの雨音も大きく響きます。
今日みたいに風まで強い日には
台風でも来ているのかと大袈裟に心配になるほど。

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  伊藤孝 / シロクロ製靴

そんな中、
デザイン作業はいよいよ大詰め。
実際に使用する革でアッパーを作り
最終候補の2つを作り見比べています。

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靴で使う革には様々あり、その中には
存在感や雰囲気のある革があります。
表層のテクスチャの違いではなく、
内面から醸し出される「張り」 や「密度」が違います。

そんな革をせっかく使うのであれば。
極力、余計なことはしたくない。
けれども、これ以上削ぎ落とせば
シンプル過ぎて味気ない。

どこまで削るか、何を残すかのせめぎ合い。
そのギリギリの選定をしているところ。

木型に描かいたのは変わらぬ一本の線。
しかし、実際のアッパーでは
縫製なのか、革の断面なのか。
線一本一本の違いが露わになります。

やはりこの部分は縫製のほうが。
革のパーツの重なりが立体感を出しているな。
革の厚さをもう少し薄くしてはどうだろう。
よくよく観察し、思考を巡らせます。
納得するまで細部にこだわり、単純な二者択一では終われません。

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* 確定しているデザインとも並べてみます。

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完成まで寄せてきていたデザインの波は
また深い思考の海へと返っていきました。

次の波が早く来ることと、
次の波で終われることを祈ります。

本日の天気のみたいには
どうか、荒れませんように。

春の嵐ならば歓迎か。
いやいや天候だけで収まって。
机上に嵐はいりません。

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