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ものづくり人の幸福の結晶。映画『カーマイン・ストーリート・ギター』

僕には音楽的才能はありません。
良い曲か悪い曲かなんて聞いても分からない。
楽器の音色も同じ。
その楽器が良いの悪いのか
もちろん音階なんて言い当てることもできません。

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  伊藤孝 / シロクロ製靴

けれども、この主人の作るギターが一流のミュージシャンたちに
深く愛されていることは映画を観ればすぐ分かります。
一流の人が好むのならばいいものだという意見は、いささか権威的かもしれないが
やっぱり素晴らしいギターであることは、映画を観た誰もが分かることでしょう。

映画『カーマイン・ストーリート・ギター』

グリニッジ・ヴィレッジに位置する「カーマイン・ストリート・ギター」。 店員は、パソコンも携帯も持たないギター職人のリック・ケリーと、パンキッシュな装いの見習いシンディ、そしてリックの母親の3人のみ。世界中のギタリストを魅了する、 この店だけの“ルール”―それは、ニューヨークの建物の廃材を使ってギターを作ること。チェルシー・ホテル、街で最古のバー・マクソリーズ……、それらは長年愛されてきた街のシンボル。 工事の知らせを聞きつけるたび現場からヴィンテージ廃材を持ち帰るリックは、傷も染みもそのままにギターへ形を変えるのだった。 足早に表情を変えゆくニューヨークと、変わらずにあり続けるギターショップの愛に満ちたドキュメンタリー。

 :映画『カーマイン・ストリート・ギター』オフィシャルサイト より引用

お店のあるニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジとは
東京でいったらどの辺りの街に当たるのでしょうか。

高円寺辺りの中央線カルチャーの街なのだろうか。
ヴィレッジバンガードがあるなら下北沢か。
はたまたもっと下町の上野、浅草辺りに近い雰囲気かしら。
想像を巡らすのも楽しくなります。

何にせよ、都心部の路面店で音を気にせずに作業や楽器の試し弾きのできるリックの工房は、
同じく作業時の大きな音に悩める、靴作りをしている者にとっては羨ましい限り。

愛情とポリシーを注いで作ったものを 理解するお客さんが買い、また作る。
そんな、自分が生み出すものが愛されてできる循環がお店と共に積み重なり街の歴史と根付いていることが
ものづくりをする幸福の結晶のように感じられ、眩しくも思います。

靴底作りの師匠の姿と重なるところもこの映画を好きなってしまった理由かもしれません。
(うちの師匠はもっとおしゃべりですが)

いつもとはうって変わって
ものづくり繫がりの気になった映画を紹介してみました。
たまにはありじゃないかしら。


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