見出し画像

私たちはなにを讃えたいのか?に向き合ってみる

この記事は2023年CAMPFIRE Advent Calendarの23日目の記事です。本日はCAMPFIREでPMMをしているsaoriが担当します!

去年のいまごろはプロダクトデザイン部でPMMをやっていたのですが、今年はより価値を届ける活動に軸足を移すため、マーケティング部でPMMをしています。今回はそんな今年の集大成としての「CAMPFIREクラウドファンディングアワード2023」について語ります。

CAMPFIREクラウドファンディングアワードとは?

CAMPFIREでは、2017年から毎年年末にCAMPFIREクラウドファンディングアワードを開催してきました。
特に優れた挑戦を讃えることを目的とし、「支援総額」「支援者数」「影響力(話題性)」の観点に加え「一般投票」の結果から総合的に評価して、プロジェクトカテゴリ/地域別に大賞プロジェクトを9~25個程度表彰するというものです。

共感を集め支援につなげたクラウドファンディングプロジェクトを讃えることで、「クラウドファンディング」というものを世の中にもっと広めていこうという企画です。

一方で、今回私が携わるにあたり、クラウドファンディングを取り巻く市場環境が変わったいまCAMPFIREアワードはこのままでいいのかというところを立ち止まって考えたくなりました。

コンセプト「すべてのチャレンジは、等しく尊い」

アワードが始まった2017年はまだまだ世の中に「クラウドファンディング」という考え方や概念は一部の人が知っているにとどまっていました。
その後、コロナでの資金需要が高まったタイミングで、「クラウドファンディング」という言葉は浸透しました。プロジェクトの起案、支援したことのある人はまだまだ一部とどまるかもしれませんが、言葉や仕組みの理解は一定浸透したと考えています。

そんな中でアワードの目的を見つめ直したときに、集めた金額や人数をベースにしたプロジェクト選定ではなく、CAMPFIREが大切にしている価値観、あらゆる場面で使われるクラウドファンディングをしっかり伝えて表彰する場にしたいと考えました。

今年のアワードのステートメント

こと今回の企画で一番伝えたいことは「すべてのチャレンジは、等しく尊い」です。世の中の注目が集まった、支援者数や調達金額が大きいプロジェクトだけでなく、あらゆる形のクラウドファンディングやそれを介したチャレンジが広がって欲しいという気持ちを込めています。

それを表現するために①受賞カテゴリ、②ノミネートプロセス、③大賞の取り上げ方を見直しました。このnoteでは、このアワードに込めた想いを伝える機会にできればと思っています。

受賞カテゴリの見直し

今までは、プロダクト、フード・飲食店、エンタメ、音楽、スポーツ、ソーシャルグッドなど、CAMPFIREのプロジェクトカテゴリとプロジェクトの地域ごとに受賞カテゴリを用意していました。

一方で今年のアワードでは、プロジェクトカテゴリにとらわれず、クラウドファンディングによって何を成し遂げたか、どのような価値や影響を世の中に与えたかを表現できるようにしました。

受賞カテゴリを見直しました

ノミネートプロジェクトの選出

ノミネートプロジェクトの選出にあたっても、ノミネート対象のプロジェクトを広げる/プロジェクトを推薦する際に選出理由を必須にするという変更を加えました。

これまでは"目標金額を達成した規模の大きいプロジェクト"が対象になっていましたが、「目標金額達成は問わない」/「金額の大きさは問わない」と制約を外して、日々プロジェクトに向き合っているCAMPFIREのスタッフ・パートナーさんからの推薦で選んでいただきました。

CAMPFIREのプロジェクトは年間1万件以上あるため、その中から選ぶのはとても大変だったかと思うのですが、プロジェクトの背後にある情熱やストーリーを推薦理由として挙げていただき、1つ1つのプロジェクトの裏にストーリーがあること・CAMPFIREのメンバーやパートナーがプロジェクトにしっかり向き合っていることを実感しました。

アワードの特設サイトでは推薦理由が100文字程度に収まるように編集しているのですが、中には300字を超えるような熱い推薦文を書いたスタッフもおりました。編集勿体無いので、ここで少し取り上げさせてください。

喫茶店文化を残したいと第三者承継により若き女性店主が店舗回収を目的にプロジェクトを実施。
支援者を意識したプロジェクトページの作り(見やすさ)、クラウドファンディングのために作成した動画など、プロジェクトらしさがページからも滲み出ている。
用意したリターンも自ら用意したものもあれば、起案者の思いに賛同してデザイナーさんがステッカーを作ってくださったりされたとの由。
Instagram、Twitterを中心SNSでの発信も積極的に行ったこと、また最終日の時点でネクストゴールにまだ到達していなかった状況から最後の最後インスタライブの配信等もして、最後の最後にネクストゴールも達成。
金額は大規模というわけではありませんが、プロジェクト内容もプロジェクトの目的もCAMPFIREらしい、CAMPFIREを象徴するようなプロジェクトだと思います。

【横浜市鶴見】若き2代目の挑戦、創業48年「珈琲専門店山百合」を後世に残したい!
の推薦理由


一般投票後の大賞プロジェクトの取り上げ方

これまでのアワードでは、アワード特設サイトでプロジェクトを発表するのに加え、プロジェクトオーナーさんをお呼びした授賞式を開催していました。そして授賞式の場で、感想やクラウドファンディングをやってた時の想いやエピソードをいただいて、素敵なプロジェクトだったことを実感するという年末イベントでした。

今年のアワードでは、こうしたクラファンにまつわる想いやエピソードをプロジェクトオーナーさんとCAMPFIREスタッフの中に閉じて共有するのではなく、もっと世の中の人に届けることに挑戦しようと考えています。
具体的には、大賞を受賞したプロジェクトオーナーさんにインタビューをさせていただく予定です。
CAMPFIREが個別に取材を行い、プロジェクトの裏話や成功後の影響・発展にスポットを当てた記事を制作し、より深いストーリーを共有できる場にしたいなと考えています。

おわりに

例年アワード企画は1年の集大成なので大変というのはあるのですが、今年はCAMPFIREアワードのコンセプト変更もあったので、マーケティング部としては大変なチャレンジになりました。

マーケティング部は2023年入社/異動の新しいメンバーが多い組織なので、例年の勝手がわからず苦労したこともありました。しかし、彼らの新鮮な視点といいものにしたいという熱意とチームの結束力が、アワードをさらに特別なものにしてくれたのではないかと感じています。

特に、コンセプト企画を担当したMさん、そのコンセプトをプロダクトやキャンペーンで具現化してくれたTさんとデザイナーのMさんには深く感謝しています。コンセプトを言葉・ユーザー体験・グラフィックに落とし込む創造力がなければ、今回のアワードは実現できなかったなと実感しています。また、Kさんの多くのCAMPFIREスタッフやプロジェクトオーナーを巻き込む力がなければ、成立しなかったなと思います。

2023年の私のチャレンジは、"CAMPFIREを届けられるチームづくり"だったのですが、そのメンバーでこの企画を創れたことでこのチャレンジは成功と言えるのではないかと思っています。

2024年は、CAMPFIREらしさをさらに追求したマーケティング活動に挑戦します。まだまだやりたいことを実現する仲間を募集しているので、ぜひ興味ある方はお話しできると嬉しいです。
特にPMM・マーケター・PdM・UXデザイナーなど、きっと私と密に仕事をやることになる方はぜひおしゃべりしましょう。興味あればX(Twitter)でDMください。

そのほかもCAMPFIREでは採用強化中なので、募集職種の確認・応募はこちらからどうぞ。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集