白黒ペンギンとゼロからはじめる囲碁入門
はじめに
こんにちは!素人ペンギンです。
素人ペンギンは永遠の囲碁スーパー初心者です。
だから、囲碁を始めて間もない人の「囲碁ってむずかしい~~!><」の気持ちが、すごぉぉぉくよくわかります。
そんな初心者さんや、囲碁はじめてさんに「囲碁ってこんなゲームです」ということをわかりやすくお伝えしたいと思います!
囲碁ってココがすごい!
① しっかり考え、判断する力がつく
囲碁は非常に自由度の高いゲームです。戦略を立て、思いのままに戦える反面、制限の少なさに難しさをもあります。
囲碁は、自由であることを最大限に生かす考え方と、最善を選ぶ判断力を身につける訓練になります。
② 忍耐力がつき、集中力が高くなる
囲碁で1ゲーム終わらせるに1時間以上かかります。小さな碁盤でも20分ほど。それだけの時間、気を抜かずにいるというのは相当な集中力と忍耐力が必要です。
囲碁でそれらをどんどん高めることができます。
③ 広い視野で全体を見られるようになる
大局観とは、物事の全体を眺めで成り行きを類推し、バランスを調整したり的確に形勢判断したりすることを言います。
囲碁ではもちろんのこと、生きるうえでも重要になってくるこの能力。囲碁で育てていくことができます。
④ 最強のコミュニケーションツール
囲碁のイメージに「高齢者がやってそう」というものがありますが、若いプレイヤーも多いのです。それどころか性別も、国籍すら関係ありません。対局を通し、碁盤の上で対話をして、幅広くたくさんの人とコミュニケーションをとることができます。
⑤ かっこいい!
「かっこいい」「頭良さそう」というのも囲碁のイメージのひとつ。
囲碁は脳のスポーツです。派手な動作こそありませんが、静かに考え、冷静にゲームを進める姿はとてもかっこいい!
まずは……
囲碁の道具について
・碁盤
これがなければ始まりません。
囲碁は碁盤の上に石を並べます。一番大きな碁盤は19路盤といい、縦横に19本の線が引かれています。これが正式なものですが、他にも13路盤や9路盤などの小さな碁盤もあります。
・碁石と碁笥(ごいし と ごけ)
対局するときに用いるのが碁石。碁石を入れておく容器を碁笥といいます。
白と黒の2種類あり、19路盤では白180個、黒181個の碁石を使います。
碁盤の見方
碁盤上のそれぞれの場所には名称があります。通常、黒石を持つプレイヤー側から見た方向で表されます。
それぞれ隅・辺・中央と呼びます。
・星
青色の四角で示している、盤上にある黒丸の点です。
19路盤では9つあります。
・天元(てんげん)
赤い四角で囲った、星の中でも真ん中にある点のことです。
・線の名前
線は外側から、辺→第1線→第2線と呼んでいきます。
・1間(いっけん)
石の間をひとつあけて打つ手のことです。ふたつあけたら2間(にけん)です。
「1間トビ」「2間ビラキ」など呼ばれます。
囲碁を打とう!基本ルール3つ!
① 黒石と白石を交互に打つ
プレイヤーは2人です。黒石を持つ人と白石を持つ人とを決めて、交互に打ちます。黒石を持つ人を黒番、白石を持つ人を白番と呼び、黒番から先に打ち始めます。
② 交点に打つ
碁石は線と線が交わった場所(交点)に打ちます。
隅や端っこも交点ですので打つことができます。
③ 石を囲むと取れる
自分の石で相手の石をぐるっと囲むと、囲んだ石を盤上から取り上げることができます。
・呼吸点(こきゅうてん)
配置した石から伸びている線のことです。石のまわりの呼吸点がなくなると石が取れます。
呼吸点がひとつしかない状態の石を「アタリ」と言います。
・「生き石」「死に石」
盤上の石は「生きる」「死ぬ」と表現されます。
呼吸点を失い、取られる石を「死ぬ」「死に石」と呼びます。
逆に、どうしても取られない形になった石を「生きる」「生き石」と言います。
・取った石はどうするの?
ゲーム中に取った石のことをアゲハマといいます。
アゲハマは対局終了時に使いますので、碁笥のふたなどにためておきます。
囲碁を打とう!でも……やってはダメなルール3つ!
① 打った石を動かしてはダメ!
一度置いた石は動かしてはいけません。「ハガシ」といって、その時点で反則負けになってしまいます。最初にしっかり考えて石を置く場所を決めましょう。
② ここは打っちゃダメ!
囲碁は、基本的にどこに石を打っても良いという自由なゲームですが、打ってはいけない場所があるのです。
・着手禁止点
囲碁で石を置いてはいけない場所のことです。
・着手禁止点ってどこ?
打つ前から呼吸点が確保できないとわかっている場所です。
図のAでは、置いた瞬間に石が死んでしまうので、そこに打つことはできません。
・例外もあります
図のBは一見すると白石にとって着手禁止点のように見えます。しかし黒石をよく見るとアタリになっていますね。石が取れるときは置くことができるのです。
③ 同じ形を連続して繰り返しちゃダメ!
お互いの石を永遠に取り続けられる形になったときは、アタリであっても連続して石を取ってはいけない、というルールがあります。
・同じ形? 繰り返すってどういうこと?
下の碁盤に配置された石の動きを見てください。
図1にあるアタリの黒石を白は取ることができます。黒石を取ったあとが図2です、先ほど打った白石がアタリになっていますね。なので黒は白石をとれそうです
……が。
そうすると図1の形に戻ってしまい、アタリがずっと続きます。これが繰り返される形です。
この形をコウと言います。
コウの形になると、取られてもすぐには取り返せません。
いったん別のところに打つ必要がありますので、注意してくださいね。
囲碁ってどうやって終わるの?勝敗は?
囲碁は、碁盤の上にどれだけ自分の陣地があるかで勝負します。できるだけたくさんの陣地をつくり、総合して相手より広い陣地になれば勝ちになります。
・囲碁の終わり方
囲碁の終わり方はふたつです。
ひとつは、お互いもうどこにも打つところがなくなったときです。
「パス」や「終わりです」などを宣言し、打つ場所がないことにお互いが合意したとき対局終了です。
これを終局といいます。
もうひとつは、対局中にギブアップするときです。
対局中に「打ってももう勝てない」と判断したときは自主的に終わらせることができます。
「負けました」「まいりました」などを宣言し、終わらせます。
これを投了といいます。
投了のタイミングは、自分の順番(手番)がまわってきたときと、「これ以上は勝ち目がない」と思ったときです。
・投了されて勝ったとき
相手が投了し、勝ちが決定することを「中押し(ちゅうおし)」といい、中押しで勝つことを「中押し勝ち(ちゅうおしがち)」といいます。
・地(じ)
碁盤上にできた陣地のことです。
黒側の陣地を「黒の地」や「黒地」、白側の陣地を「白の地」や「白地」と呼びます。
・目(もく)
地を数えるときの単位です。
石で囲って地になった場所の交点は一目(いちもく)、二目(にもく)と数えていきます。
・子(し)
石を数えるときの単位です。
一子(いっし)、二子(にし)と数えていきます。
・地の見方
地は、石で境界線を引くことにより確保していきます。
ちなみに端っこの線(辺)や隅に石を置く必要はありません。
むしろ、辺の上の交点も陣地のひとつと数えますので、石を置いてしまうと陣地が減って損をしてしまいます(このあと説明しますね)
・地の数え方
石が置かれているところは、境界線扱いなので地として数えません。
石で囲われて、はっきりと境界線ができあがっているところが地になります。その中の交点の数が自分のポイントになります。
地を数えるときの単位は「目」でしたね。
上図では白地は36目、黒地は27目です。
ポイントが大きい(地の数が多い)方が勝ちなので、この場合は「9目差で白の勝ち」ということになります。
・アゲハマの使い方
アゲハマとは、対局中に獲得した相手の石のことでしたね。
地を数える段階になったときアゲハマを使います。
と、その前に。
整地の説明をします。
・整地(せいち)
終局後の碁盤上はとっても複雑な形をしています。パッと見て、地を数えやすい形にはなっていないでしょう。
そこで、地を数えやすいように形をきれいに整えていきます。つまり、境界線がわかりやすいように石を動かしていくのです。
これを整地といいます。
・アゲハマの使い方に戻ります
アゲハマは整地するとき、持っている石をすべて相手の陣地に戻して、地を埋めていくのに使います。
囲碁は石を取るゲームではありません。たくさん石を取ったから勝ち、というものではないのです。
しかし、取った石は最終的に相手の地を減らすのに使われるので、とても大事なポイントですね。
おわりに
白黒ペンギンの囲碁入門、ひとまずここまです!
どうでしたか?
囲碁のこと、少しは伝わったでしょうか??
今回の内容は、「囲碁ってどうやって終わるの?勝敗は?」以外はリーフレットにしてまとめています。
これを読んで、
「ここはどうなの?」
「こういうときはどうするの?」
「これはどういうこと?」
いろんな疑問が生まれてくれたらうれしいなって思います。
そして、その疑問をぜひ白黒ペンギンにぶつけてきてほしいと思います!
白黒ペンギン、誠心誠意お答えします!!
囲碁を楽しんでくれる人が増えてくれたら良いな。
みんなでワイワイ楽しく打ちましょう♪