カムチャッカの若者
昨日の昼頃、谷川俊太郎さんが亡くなられたというニュースが届きました。
谷川俊太郎さんと聞いて、一番に思い出すのは朝のリレーという詩。
子供の頃に学校で初めて習ったときは、
「時差があっても、場所が違っても、どこかで誰かが生きているって事だよな。そりゃそうだよな」という感想でした。
40歳目前となった今の自分の感想はどうか。
(この詩の主題とは異なるかもしれませんが)
この詩の主人公の目線、「どこかで」「何か」をしている「誰か」を考えるこの余裕に凄くすごく憧れます。
この歳になっても、理想と現実とのギャップに悩まされたり、
他人への期待が強すぎて失望したりする事が絶えません。
自己中心的なマインド、自分中心の日々をどう変えるか。
変えるのは非常に難しいけれど、考え方ひとつで世界は変わる。
先日読んだ「これは水です - This is water」という
デヴィッド・フォスター・ウォレスという方のスピーチにも通じる部分があるように感じました。
例えば友達や上司の言葉がいつになく冷たかった時。
とげがあったとき。
それに対して失望したり、ストレスに感じるのではなく、
一呼吸置いて、その裏側にある理由を考えてみる。少しの余裕を持つ。
「自分が見えていないところで、何かがあったのではないか?」
「ペットが病気になったのではないか?」
「好きなスポーツチームが不調なのではないか?」
そうすることで、自分と誰かの距離感が変わる。
自分中心で考えてしまうのは仕方ないけれど、
少し立ち止まって発想を変えてみる。
難しいけれど、続けていきたいと思います。
発想を変えることで、いま多くの日本人に優しさを届けているのは、
この柔らか仕上げのフクダウニーさんかと思います。
とても尊敬しています。
この方のおかげで、タイムラインが優しくなりました。
世の中が余裕と思いやりで溢れることを願って、谷川さんのご冥福をお祈りしたいと思います。