何が嫌いかで自分を語ってもよくないですか?
ルフィさん「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!!!」
という、古のコラ画像があります。
最近久しぶりにこれを見かけたのですが、私は人の嫌いなものの話を聞くのが案外好きなので、毎度見かけるたびに、んん……、と微妙な気持ちになります。
つまり、
人に嫌いなものの話を聞くのが案外好きだ!!!
といっても、ただの愚痴や悪口みたいなものはもちろん不快です。
ではどんなものがよい嫌いなもの話かというと、その人特有の独特な感性で嫌いなものの話です。例を見ていきましょう。
case1*Aさんーキュウリが嫌い
なんてことない食べ物の好き嫌いに思えます。
しかしAさんは、もろきゅうなんかはボリボリ食べます。
ですが、棒棒鶏や冷やし中華のキュウリは嫌いなんだそうです。
つまり、キュウリそのものは嫌いではないけれど、千切りされたキュウリが嫌いというわけです。
食べ物の好き嫌いに関しては、こういった調理方法の違いによる好き嫌いはわりとありがちのような気がします。トマトは好きだけどケチャップは嫌いとかね。ただ、Aさん自体があまり好き嫌いをするタイプではないというのと、私はむしろキュウリの食べ方は棒棒鶏が最も美味しいと考えているくらいなので、全くその感性が分からず、なんだか可愛らしいなと思い、それを聞いたとき、フフ……😊となりました。
case2*Bさんー紫陽花が嫌い
紫陽花が……嫌い……?じとじとくら~い梅雨を彩るあの爽やかな紫陽花が嫌い……?一体何故……?
いわく、枯れたときにみすぼらしく汚らしくなってしまうのが、なんだか嫌な気持ちになるので嫌いなんだそうです。
私はそもそもお花は基本愛でるものであって、アレルギーや虫以外で特定の花が嫌いという感覚を持ち合わせていなかったので、それを聞いたときは目から鱗でした。Bさんは私よりもよほどお花に詳しくよほどお花が好きな方なので、おそらくはきっと、ただなんとなくお花を見ている私とはまた違った視点でお花が見えているんでしょう。
その私にとっては新鮮な感性に、なんだか……素敵だな……、私も……嫌いなお花……ほしい……、私、このお花、嫌いなのよね(魔女宅風に)って、言ってみたいな……、なんか、かっこよくね……?と、思ってしまったのでした。
ちなみにいまだに特に嫌いなお花はありません。花粉症でもないし。
case3*三島由紀夫ー蟹が嫌い
蟹アレルギーとか、そういうわけではありません。なんなら、味は普通に好きらしい。身はむしゃむしゃ食べれちゃうらしい。では何故嫌いなのか。
見た目が嫌い なんだそうです。
あの脚がワニャワニャ~っとしているのが、どうしようもなく怖い……んだったかな?とにかく無性に嫌らしい。
「蟹」⇦この漢字がもう駄目らしい。蟹の🦀このかたちを連想してしまうんだそう。
え……?可愛くないですか……?
可愛い!!!三島由紀夫の萌えポイントでしょこれ。
あんなに頭が良くてストイックで理性的でロマンチストの三島由紀夫が、どうしようもなくわけもなく🦀の見た目が嫌いすぎるの、可愛くないですか?
もっとシンプルに言えばとっても頭賢こおじさんが🦀見るだけで😨ってなるのって可愛くないですか?可愛いですよねやっぱり。
つまり、時にギャップ萌えにすらなるというわけです。何が嫌いか、という話題は。
どうでもいいけど私は蟹が大好きです。蟹食べたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
以上です。もう思い出せなかった。
人間関係の乏しさが出てしまったな……。
こうして挙げてみると共通しているのは、自分には理解できない嫌いなもの、という点です。
むしろ自分の好きなものたちだからこそ、それが嫌いだという人の話を聞いてみると、それがちょっとしたその人意外性だったり、自分にとって新しい発見があったりするのかもしれません。
もっと聞きたい。
人の、あまり一般的ではないけど、自分はこれが嫌いです話。
好きな話では知り得ない、その人の謎の可愛げを知れるような気がする。
ちなみに私はサーモンが嫌いです。
油の味が単純に嫌いなだけで、多分サーモン嫌いな人って大体その理由で嫌いな気がするので、別に珍しくもなんともないんですが、なんだか私には全く魅力が分からないのに世間では大人気者のアイツということに特別にムカついているような気がします。嫉妬です。あと私も美味しく食べたい。サーモン嫌いって言う度に、え~!?って反応されるのが悔しい。みんな羨ましい。