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ハンバーガーを食べ、ダイアンのラジオを聴く

昨日出張で朝10時から夕方5時まで会議と情報交換会に出席していた。
難解なわけではないがややこしくて長い話をききとらなくてはいけなかったので、好奇心のブースターなしの状態で集中しなければならなかった。

私はかつらをかぶるのがあまり好きではないので、きのうは帽子をかぶっていた。広い会場に100人くらいの人がいたと思うが、帽子をかぶっているのは私ひとりだった。
(この世界の多様性はどうなってるんだ。
と、こんなとき思う。)

隣の席に優しく真面目な同僚が座っていたおかげで集中を保ちやすかった。とにかくほぼ7時間大勢の人の中でやるべきことを自分なりにやった。

帰りの飛行機まで少し時間があったので、別便の飛行機で移動を急ぐ同僚たちとは会議会場で別れることに決めていた。

「おつかれさまです、私はトイレに行ったりしてゆっくり出ますので、どうかお急ぎください」

と伝えて、トイレに行ってから会場を出た。

ああ、やっと自由になったと思って、丸善の手帳売り場に立ち寄ったりしながら都営浅草線日本橋駅のホームにたどり着き、羽田行の特急電車に乗った。

狭いけど座れるスペースがあったのでそこに座って、耳にBOSEのノイズキャンセリングイヤフォンを入れ、YOUTUBEをききはじめた。

なんでも良い、という気持ちで最初はミニマリストが何を捨てるべきかといった話をきいてみた。それから3000万円貯めた人が語る、お金を貯めるための心構えみたいなのをきいた。

なんでもいいから聞いていると、ああ疲れた。とも思わないですむのだった。

狭くてもいいからあいているところに座るとか、とにかく耳にイヤフォンをつっこんでなにかを聴くとかすることは、自分の疲れをとるためには大切なことだ。

同僚と一緒に空港まで移動した場合、自分だけあいたところに座りに行くとか、目の前に知り合いがいるのに耳にイヤフォンをつっこんでYOUTUBEを視聴するなんてことは意外とできない。

さらに私は夕食にハンバーガーを食べたのだった。自分の気分で適当なものを食べる自由があるということは大事なことだ。

さらに自分はJALに乗るのに羽田空港第2ターミナルにたどりついてしまったので、第1ターミナルに移動するためにきょろきょろしたり長い距離を歩いたりしたのだった。しかし私はそのようにひとりで迷ったり、だんだん正しい道をみつけてたどりついたりするのが好きなので、楽しかったのだった。

愚行権みたいなもんだ。
愚行をしたい、ぼーっとしたい、気を紛らわせたい。
疲れたときは、まず一人になりたい。

そのあと飛行機に乗り込んだら、隣の中年男性はものすごい風邪ひいてる咳をしていて、風邪ひいてるくせにマスクをずらしたり、ひじで私の側のひじかけのフタみたいなのをパカパカ押して開けたり(わざとではない)、迷惑だな!と思った。その人があんまりパカパカやるので、私はそのひじかけに自分のひじを置いて、パカパカを阻止した。

疲れていたのでそのまま眠った。
中年男性はパカパカできなくなったのに気づいたのか気づかなかったのか知らないが、平然としていた。私はパカパカを阻止できてもめごとにもならなかったので満足だった。

新千歳に着いたので、出来るだけ急いで飛行機から降りて、出来るだけ急いで札幌行きの電車に乗った。電車の中でダイアンのラジオをきいた。ユースケが津田の高校落ちた話をする部分のまとめだった。

面白くて気分よく移動して帰った。
疲れたときはダイアンのラジオが一番だ。

朝、出勤して同僚の方から「切り替えがうまいですね」と言われたが、私としては電池がきれていたので、そうするしかなかったのだと思った。

自分はどちらかというと内向寄りの人間なので、充電がきれそうになるとひとりになってダイアンのラジオとかを聴く必要があるのだということを憶えておこうと思った。

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