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日記:4月26日,守衛さんが駆けだしてきたのは私のことが好きだから。
昨晩,9時くらいまで残業をしてセンターを出るとき,守衛さんの部屋のカーテンが閉まってた
遅くなると,守衛さんはもう仮眠の準備をしていてカーテン閉まってることはあるので,なんとも思わずセンターを出たんだけど
出てから20mくらいで,おーいおーいという声がして
さよならあーというので
わざわざ出て来て,さよならを言ってくれてるのだなと分かった
あ,どうもさようなら,
と遠くから会釈して帰ろうとしたら,まだ
おーいおーいというので,
なんで挨拶したのにまだ用事があるのかしらと思って見てたら,
どうも困っていて帰って来て欲しいみたいな,手招きをしているのだった
仕方がないので戻ると,守衛さんは
「あわてて挨拶しようと思って出て来たら,カードキーを持たないまま出てしまって閉め出された,あなたのカードキーで開けてくれ」というので
私もカードキーを持って出てません
と伝えたら「え!困るよー」というのだった。
おじさん…わたしもう帰りたいですよと思ったが
おじさんが私服で,まだそこそこ寒い中,任務地からしめだされているのを知っていながら無碍にもできず
中にまだもう一人だけ残っていると思うので,その人が電話に出てくれるかどうか電話をかけてみることにした
私はその人のプライベートな連絡先を知らないので
事務所に電話をかけたが,当然,営業時間外なので電話には出てくれなかった
それでも,センターにはいくつか電話番号があるので,別の電話番号をしらべて,またかけたら,
(おそらく,Y先生は勘がいいのだと思う,何か変だと思ったんだろう)
電話に出てくれた
「きゃーY先生,出てくれてありがとうございます,いま守衛さんが閉め出されてまして」
と状況を話すと,なんじゃそりゃという感じで,笑いながらも出て来てくれて,とても助かった。
ともかく,昨夜の守衛のおじさんは私のことが好きすぎてカードキーも忘れてとびだして挨拶をしてくれたのだ。と思うことにしている。これが守衛さん飛び出し事件の顛末である。
いまから,病院に行ってくる。