(韓国語)連結語尾で終わる文 【-게】 #31
今回は特に連結語尾で終わる文の中で異彩を放っている(?)-게 について例を見ていきます。なぜこのように表現したかというと、-게 は特に連結語尾との連続性が薄く、-게 で言い切る文に特徴的な用法ばかりだからです。
-게 で終わる文の用法は大きく5つに分けることができます:
① クイズ
② 意図を尋ねる
③ 反語文
④ 非難
⑤ 目的を伝える
① クイズ
わたしがクイズ用法と呼んでいる用法から見てみましょう。この用法は相手の知らないことをクイズのように聞く言い方です。日本語でクイズを出すときに「だーれだ?」「なーんだ?」が独特のイントネーションで発話されるように、独特のイントネーションで発話されることもあります。ドラマの用例が現れるタイムまで書いておきますので、見れる方はぜひ実際の音声を確認してください。
② 意図を尋ねる
次は相手の意図を尋ねる用法です。この用法はなんらかの前提がなければ言うことができず、例えば相手にいきなり「今からカフェ行くけど、一緒に行く?」のように言うことはできません。相手のなんらかの言動、行動が必要です。一緒に歩いていた相手が急にコンビニに寄ろうとしたとしましょう。そんなときは "뭐 사게?"(なんか買うの?)と言うことができます。(2) の実例も、相手が「会計をお願いする」という言動、行動があって、それに対する相手の意図を尋ねるという場面です。
③ 反語文
-게 は反語文で用いられることもあります。反語文とは、疑問文の形を取りつつも、別のことを言うために用いられる文です。例えば、(3) の例では「契約しただろうか?」と問いつつ、本当に言いたいのは「契約していない」ということです。
実例を探すのが難しかったのですが、次のような例が見つかりました。(4) のように "-면 다행이게?" という言い回しでよく使われます。「〜だったらいいだろうか?(=いや、よくない)」ということですね。
④ 非難
-게 にはまた、相手を非難する場面で用いられる用法があります。一見 "재미없게" を文末に倒置しただけのようですが、否定的なニュアンスを持つ用言と結合し、このように文末に持ってくることによって相手を非難するように用いられます。相手を非難する用法なので、普通は丁寧の -요 は付きません。
⑤ 目的
最後は -게 が目的を表す例を見ます。(6) のように、命令形の後に位置して目的を追加するように伝える用法があります。
今回は連結語尾で終わる文で特に特徴的な -게 について見てきました。具体的に数えたわけではないですが、③ の用法以外は本当によく使われる印象です。次回は -는데/ㄴ데 に並ぶくらいよく用いられる -고 について解説したいと思います。
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