(韓国語)連結語尾と助詞の組み合わせ 【条件を表すとき】 #28
これまで連結語尾と -는/은 が組み合わさるときに、条件(〜たら)を表すことがありました。一般的には「仮定」とか「仮定条件」という用語の方が浸透しているとは思いますが(なので今まで(仮定)条件のように曖昧に表記してきました)、条件にもいろいろあるので、とりあえず条件という用語を使います。
さて、-는/은 が付いて条件を表す連結語尾には , -(아/어)서, -고, -고서, -다가 があります。-고서 については #12 でちょこっと言及しただけですが、-고서 も -는/은 が付き条件を表すことができますので、一緒にまとめてみたいと思います。
ちなみに、-고서 については以前論文を書いたことがあるので、こちらの解説も参考になるかもしれません。
-(아/어)서는
前にも例を挙げましたが、-(아/어)서는 は主に안되다(ダメだ)などの否定的な意味を持つ述語が続いて条件を表します。
(1) の例では直前の文に -면 안되다 があることからもわかるとおり、この -(아/어)서는 が条件を表していることが理解できると思います。ここで -(아/어)서는 は -면 と置き換えが可能です。
-(아/어)서는 は、一般的に「〜てはいけない」と述べる以外に、例としてはあまり多くないですが、(2) のように、相手に対して「〜するな」というニュアンスで「〜てはいけない」と述べることもできます。この区別は -고, -고서 の場合に有効になります。
-고는, -고서는
-고 と -고서 に -는/은 が付いたときの振る舞いは非常に似ていて、どちらも「〜でなければ…できない」という文で用いられます。
-고는 について、後が「…できない」となる例は以前挙げたので、単に否定形になる例も挙げておきます。
次に -고서는 の例ですが、割と多いのは述語が 아니다 である場合です。
-고는, -고서는 条件文の場合は、-(아/어)서는 の例 (2) のように、相手に対して「〜じゃなかったら…できないよ!(だからしちゃダメだよ!)」みたいに使われることはありません。一般的な条件として「〜でなければ…できない」と述べるだけです。
-다가는
-다가는 の例については #24 でも挙げましたが、後半に否定的なニュアンスを持つ文が続くのが特徴でした。-다가는 の場合も -(아/어)서는 と同様、一般的な条件として「〜したらこういうよくないことになる」と述べることもできるし、相手に対して「〜したらこういうよくないことになるよ!(だからしちゃダメ!)」と述べることもできます。
(6) では「こんなものつまんでたら、その無病長寿の夢とやらもおじゃんだぞ(だからつまんで食べるなよ!)」と言っているわけですね。
-는/은 なしで条件を表すとき
#24 で -다가 になにも付かずとも条件を表す例があることについては言及しました。基本的には -다가 の例が多いのですが、-고서 も単独で条件を表すことがあります。
さて、#21から長きに渡って「連結語尾 + 助詞」の組み合わせについて見てきました。今回のようにもっと助詞の側からも観察できるとよいですし、これまでの記事でも取り上げられていない組み合わせは非常に多いのですが、おもしろいポイントや注意すべきポイントについてはある程度解説したと思うので、どんどん実例にあたりながら韓国語の表現を豊かにしていっていただければと思います。
次回からはこの連載の最後のテーマ、連結語尾で文が終わる例について解説していきます。
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