(韓国語)連結語尾と助詞の組み合わせ 【-면서】 #22
連結語尾と助詞の組み合わせで最初に取り上げるのは -면서 です。-면서 に助詞が付くことでわかりやすく意味が変わってくるので、最初に取り上げるにふさわしいのではないかと思います。
『小学館 韓日辞典』では -면서 と助詞の組み合わせについても、少し意味と例を載せてくれています。ここでは
-면서는, -면서도, -면서부터, -면서부터는
の4つが立項されています。-면서부터는 は -부터 と -는 と、2つの助詞が付いていますね。このような場合もあります。
実際の例を調べると、このような組み合わせが多いのは事実です。ただし、他の組み合わせも存在します。わたしの調査で多かった組み合わせトップ5を挙げると以下のとおりです。
1. -면서도 2. -면서부터 3. -면서까지 4. -면서는 5. -면서라도
この他にも -야, -만, -조차 との組み合わせもあったのですが、例が少なくたいしたことも言えないので脇に置いておきます。組み合わせの中でも -면서도 は断トツで多く現れました。今回例を集めているドラマでは第4位まで例があったので、4つの組み合わせについて見ていきます。本題に入る前に、#6 では -면서 の意味を同時、きっかけ、逆接に分類したので、こちらもチェックもらえると、理解しやすくなると思います。
-면서도
-면서도 は、同時と逆接の意味を表し、特に逆接として用いられることが多いです。同時の場合は、動詞で「〜しながらも」、形容詞で「〜でありかつ」のように用いられます。
(1) が同時の例でここでは '파워풀하다'(パワフルだ) でありかつ '신뢰감을 주다'(信頼感を与える) ということですね。
次の (2) が逆接の例です。形容詞の場合は「〜でありながらも」という意味になります。ここでは '섬세하다'(繊細だ)でありながらも '힘이 있다'(力がある)というように、相反する性質が繋げられています。
(2) は形容詞の例でしたが、(3) は動詞の例で、「〜のに、〜くせに」という意味を表します。-면서 単独で逆接を表すときと同じように、-면서도 の場合も 알다 と結合する例が一番多く現れます。
-면서부터
-면서부터 はきっかけの意味を表します。きっかけの意味を表すときは、その名のとおり、시작하다(始める)と結合することが多いです。あるいは 되다(なる)も多く現れ、下の (4) のような 만나다(会う)もよく見られます。
-면서까지
-면서까지 は、だいたい「(あまりよくない事態を)してまで」といった意味を表します。特徴としては (5) のように -아/어 가다 と結び付いていることが比較的多いことが挙げられます。
-면서는
-면서는 は3つほどパターンが見られ、1つは『小学館 韓日辞典』にも載っているように「〜しながらは(…できない)」というように、否定文で使う場合です。もう1つは -면서부터는 のように「〜してからは」という意味を表す場合です。最後は (6) のように「〜しつつ、〜するとき(…と言った)」のような文で使われる場合があります。
-면서 は -도 や -부터 が付くことで -면서 単独でも表せていた逆接やきっかけの意味をよりはっきり示すことができます。このような意味でこの組み合わせはこの意味、というのがわかりやすいのが -면서 と助詞の組み合わせかと思います。
次回は今までほとんど登場する機会がなかった -게 と助詞の組み合わせを取り上げます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?