(韓国語)連結語尾マスターに必要な6つの観点【後編】 #3
#2 で、韓国語の連結語尾(-지만, -니까 など)マスターに必要な6つの観点を挙げて、そのうち3つを解説しました。今回は残りの④から⑥までを説明します。
① 連結語尾の前後の主語が同じか違うか
② どのような終結語尾と相性がいいか
③ 連結語尾がどのような性質を持った用言と結びつくか
④ 連結語尾がどのような文法要素と組み合わさるか
⑤ 連結語尾にどのような助詞が付くか
⑥ 連結語尾の後に文が続くかどうか
④ 連結語尾がどのような文法要素と組み合わさるか
用言が進行を表す -고 있다(〜ている)や過去を表す -았/었-(〜た)と組み合わさることがあります。
過去との結合においては、そもそも結合できるのか、できないのかを知っていなければなりませんし、次の (2) のように -았/었- が付いても過去の意味を表さない場合には特に注意が必要です。
連結語尾の -다가 は (1) のように「〜ている途中で」という意味を基本とします。これに -았/었- が付くと「〜てから」という完了の意味を表すようになります。なので、(1) は「行く途中で」、(2) は「行ってから」という意味です。
過去の -았/었- の他にも -겠-(〜そうだ、〜つもりだ)、-ㄹ 것이-(〜だろう、〜つもりだ)が付く場合にいろいろなことが起こってきます。後々じっくり考察していきます。
⑤ 連結語尾にどのような助詞が付くか
連結語尾の後に、典型的には名詞の後に付く -는/은(〜は)や -도(〜も)などの助詞(日本語学では「とりたて助詞」、韓国語学では特殊助詞、補助詞などと呼ばれる)が付くことがあります。連結語尾と助詞の組み合わせは相性があり、また連結語尾+助詞が様々な意味を表すことになります。
例えば (1), (2) で出てきた連結語尾 -다가 の後に -는 が付くと、「〜すれば、〜したら」という仮定的な意味を表すようになります。
この 수술했다가는 の場合は 수술하다(手術する)に -았/었- も -는 も付いています。このように複数の観点を同時に持つことも時に必要です。
⑥ 連結語尾の後に文が続くかどうか
最後に取り上げるのは、"連結"語尾と言いつつ、連結しないパターン、つまりこの語尾で文が完結する場合です。
(4) では「〜ながら」という意味で使われる場合は後にさらに文が続くはずの -면서 のみで文が終わっています。
(4) では引用の形に -면서 が付くことで、自分以外の人から聞いたことを相手に確認する「〜そうですね?」という意味を表しています。
このように、典型的には後に文が続くはずの連結語尾のみで終わる場合の意味についてもおさえておく必要があります。
さて、これまで連結語尾をマスターする際に必要だと思われる観点を6つ簡単に見てきました。このあと各観点について詳しく解説していきますが、その前に次の記事では、連結語尾が付いているものの複合動詞の一部になったり副詞になったりと、典型的な連結語尾の使い方から外れたものたちを簡単に紹介したいと思います。
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