(韓国語)連結語尾で終わる文 【-고】 #32
今回は連結語尾で終わる文で -는데/ㄴ데 なみに活躍する -고 について取り上げたいと思います。-고 の用法は以下のように整理できるでしょう:
① 追加コメント、質問
② 命令
③ 反語文 + 고
④ 意外性 (다 + -고)
⑤ 慣用的な言い回し
なお、引用を含む "한다体 + 고" (例:내가 간다고!「ぼくが行くって!」) も -고 で終わってはいますが、あくまでこの場合は引用のためのマーカーと見て、またあとで取り上げたいと思います。
① 追加コメント、質問
これが一番スタンダードな -고 の用法です。日本語でもなにか言ったあとに「あとこれも〜だし」のように追加コメントを言うことはありますが、そのような場合に -고 が使用されます。ただ、日本語と異なるのは、韓国語の場合、質問でも -고 で終わる文が使えるということです。この
次の例では、"잠은 잘 잤어?"(よく眠れた?)と聞いたうえで、追加の質問をしているので、同じ形を繰り返して "챙겨 먹었어?" と聞かず "챙겨 먹었고?" と聞いています。
この言い方は理解には全く問題ないのですが、意外と日本語話者の場合に使いこなせないことが多いので、ある程度韓国語ができるようになってきたら取り入れてみるのもよいでしょう。
② 命令
-고 はまた命令に使われることもあります。さきほどの①と似ていますが、追加で命令したり、次になにか別のことを命令するような場面で用いられます。
③ 反語文 + 고
反語文に倒置されるような形で -고 が用いられることがあり、だいたい「〜しないの?(=しなさいよ)、…もしないで」この「…もしないで」の部分で -고 が用いられます。例を見た方がはやいですね。
この例で "안 들어오고 뭐 해?" と言っても同じですが、特に相手を非難したり意外に思っている場合によくこの語順で言います。
④ 意外性 (다 + -고)
特に "다" のあとに -고 を続けて、話し手が意外だと思っていることを表す用法があります。ここで「男」は "전화를 다 주시고"(電話をすっかりくださって)と言っているわけですが、"다 + 고" で「電話をくれる」という行為が意外であることを表しています。
ちなみに、最後のセリフ "옮기게?" は前回取り上げた -게 で終わる文の用法のうちの一つ、② 相手の意図を尋ねる用法です。
⑤ 慣用的な言い回し
-고 で終わる文には、ある程度まとまった単位で用いられる慣用的な言い回しがあります。
一つは "~때는 언제고" の形で、「〜するって言ってたじゃないか、話が違うぞ」という意味を表す用法です。この例では「ニコニコしていたのはいつのことだったか、今では全然そんなことないな!」ということを言っているわけです。
もう一つ慣用的な言い回しで "-를/을 뭘로 보고"(〜をなんだと思ってるんだ)と、相手を非難する言い方があります。よく用いられるのは "사람을/나를 뭘로 보고" あたりです。この言い回しはこのあとに "이러세요?"(こんなことされるんですか?)などさらに文が続くこともあります。
さて、今回は -고 で終わる文を見てきました。次回は -니까, -(아/어)서, -더니, -면서 を一気に取り上げたいと思います。
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