(韓国語)連結語尾と助詞の組み合わせ 【-고】 #25
今回は連結語尾 -고 と助詞の組み合わせについて見ます。組み合わせはけっこうありますが、-고는, -고도 が圧倒的に多いです。その次に -고만, -고야, -고나, -고부터 が続く感じです。
ただ、一口に -고 といってもいろいろあります。以前、#4 で連結語尾由来ではあるけどこの連載ではあまり扱わないと述べた用法があります。そのような -고 に助詞が付いた例、간다고는 했는데(行くとは言ったけど)とか、가고는 싶으데(行きはしたいけど)とかはここではやはり扱わないことにします。ただし、-고 に助詞が付くときは 간다고는 のように引用の -고 に付くことが大半だったりします。
今回は比較的組み合わせ例が多い -고는, -고도, -고만, -고야 にしぼって解説していきます。
※ 今回はドラマからの例文少なめです。
-고는
-고는 の主立った用法は2つあります。1つは「〜すると、〜してから」という単に時間的な関係を表す用法と、もう1つは「〜したら」という仮定条件を表す用法です。ただ、実際はここでは割愛する、引用の -고 に -는 が付く例や -를/을 가지고는(〜をもってしては)、말고는(〜ではなくて)とか 치고는(〜にしては)のような用法において -고는 が現れることが多いです。
次の例では -고는 は「〜すると」という意味を表しています。日本語には「〜すると」に仮定の意味もありますが、-고는 が表す「〜すると」は、あくまで実際に起こったことを単に述べているだけだという点に注意してください。この用法は主に物語の地の文なので使われるようです。
次の例では -고는 は仮定条件を表しています。この用法の特徴は「XでなければYできない」のような文で使われることが多いということです。ここでは「しなかったら耐えられない」という部分に -고는 が現れています。
-고도
-고도 の主な用法は3つで、そのうち2つは上で見た -고는 の用法に対応し、「〜して(から)も」という時間的な関係を表す用法と、「〜しても、〜したとしても」という譲歩(逆条件)を表す用法です。残りの1つは形容詞に付き、따뜻하고도 부드러운 색감「暖かく柔らかい色感」のように2つの性質を同時に持っていることを表したり、멀고도 먼 고향「遠い遠い国」のようにある性質の程度が甚だしいことを表す場合です。
時間的な用法から見てみましょう。日本語では「〜しても」と訳せてしまいますが、あくまで実際に起こったことのみを表す点に注意してください。
次が「(もし、仮に)〜しても」という譲歩を表す例です。大抵は「XしなくてもYできる」という文で用いられます。
さらに、このような用法の一種として、-고도 남다(〜しても余りある)という構文があります。この用法の場合は特に「〜しなくても」と否定形になりやすいわけではありません。割とよく使う用法なのでおさえておくとよいでしょう。
-고만
-고만 で頻出の構文は -고만 살다(〜てばかりで生きている)です。特に下の例のように "속고만 살다" はよく用いられます。
-고야
-고야 はほとんど -고야 말다(〜してしまう)で用いられます。それ以外だと、よく後に 비로소(はじめて)、겨우(やっと)を伴い「〜してはじめて…する」という文で用いられます。
また、-야 には反語(〜だろうか、いや…ではない)の意味がありますが、その意味がよく反映された用法もあります。
前回取り上げた -다가는 にも(仮定)条件を表す用法がありましたし、今回の -고는 もありました。そして次回取り上げる -(아/어)서 に -는 が付いた -(아/어)서는 にもあります。今まではずっと連結語尾を軸に助詞との組み合わせを見てきていますが、助詞を軸に見ていくことも重要です。そうすると、「-는/은 が付くときに(仮定)条件を表す連結語尾がある」ということが見えてきます。この「連結語尾 + 助詞」シリーズが一段落したら(仮定)条件を表す組み合わせについてまとめられればと思います。
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