(韓国語)連結語尾と助詞の組み合わせ 【-다가】 #24
今回は -다가 と助詞の組み合わせを取り上げます。-다가 と組み合わさる助詞は少なくシンプルなのですが、以前 #10 で詳しく解説したように、過去接辞の -았/었- とも組み合わせがある点には注意が必要です。基本的な形の話として、-다가 は縮約形として -다 があるのですが、後に助詞が付くときは縮約形 -다 は用いられません。
-다가 と組み合わさる助詞は、わたしの調査では -는/은, -도, -(이)라도, -(이)야 が見つかったのですが、よく使われ、辞書に載っているのは -는/은 と -도 なのでこの2つの例を見ていきます。
-다가도
-도 が付く場合、基本的には -다가 の意味に -도 をプラスしてあげれば解釈できます。-다가도 なら「〜していても」、-(았/었)다가도 なら「〜して(から)も」といった具合です。しかし、この組み合わせに特徴的な点もあるので、わかっているかぎりで紹介します。
まず、よくある組み合わせは 알다가도 모를 일이다/모르겠다 で「分かるようで分からない」という言い方です。また、자다가도 (벌떡) 일어나다(寝ていてもばっと起きる)もよく用います。
過去接辞が付かない -다가도 の場合、(1) のように、「〜していても(普通、いつも)する」のような使い方をすることが多いようです。
-(았/었)다가 の例も挙げておきます。全羅道の方言で、-겠- が -겄- になっています。最後の -잉 は全羅道方言に特徴的な語尾です。
-다가는
-다가는 には2つの用法があり、1つは「〜していて、そして」という時間的な関係を表す用法で、もう1つは「〜していると(よくないことが起こる)」という仮定条件を表す用法です。話しことばでは基本的に後者の用法がほとんどです。
-는/은 が付いたときに時間的関係と仮定条件を表すのは、他の -고 や -(아/어)서 といった連結語尾の場合でも同様です。助詞の観点から見たまとめは、またいつか別の記事ですることにします。
まず、時間的な関係を表す例を挙げておきましょう。ドラマからは見つからなかったので、語尾辞典からの例です。
次に仮定条件の例です。この用法で特徴的なのは、後に続くのは大抵あまりよくないことだという点です。その点、ニュートラルな -면 とは異なります。(5) では「歯科をやめなければならない」という話し手にとってよくないことが続いているのがわかると思います。
(6) の -(았/었)다가는 の例も同様です。後に「遅刻する」という、よくないことが続いていますね。
-다가는 が仮定条件を表し、よく用いられる言い方としては、이대로 가다가는(このままいくと)があります。
-는/은 なしでも…
実は、-는/은 なしでも -다가 単独で仮定条件を表すこともできます。ただし、後によくないことが続くのは、-는/은 が付いた場合と同様です。
(7) では -다가 に -는/은 は付いていませんが「そうしていたら」と、仮定条件を表しています。ちなみに、いつでも -는/은 なしで仮定条件が表せるかというとそうでもなく、ある程度よく使われる言い方があるようです。"그러다가" はそのうちの一つです。
今回は -다가 に -도, -는/은 が付く組み合わせについて解説してきました。上でも言及したとおり、他の -고 や -(아/어)서 にも当てはまることが多いので、よく理解しておいてもらえると、この先も見通しがよくなります。
ということで次回は -고 を取り上げます。
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