(韓国語)連結語尾で終わる文 【그러니까等、連結語尾+α】 #35
連結語尾で終わる文のシリーズもいよいよラストです。今回は 그러系の用言に連結語尾が付いた 그러니까 などが単独で使われる例と、連結語尾にさらに付加できる要素について見たいと思います。
그러니까 は接続詞、接続副詞などと呼ばれたりしますが、これは本来後にさらに文を続けるために用いるわけです。それが単独で使われたときにどのような機能を持つのか、というのが第一のテーマです。さらに、これまで見てきた連結語尾で終わる文は、せいぜい丁寧に言う場合に -요 が付いて終わることがあるぐらいでした。しかし、さらにその後に文未満の付加要素が続くことがあり、これが第二のテーマです。
그러系+連結語尾
그러다(もしくは 그렇다)に連結語尾が付いて、この組み合わせのみで使われることがあります。具体的には 그럼(요), 그러게(요), 그러니까(요) です。
그럼(요)(もちろん(です))についてはあまり細かく分析せずにそのまま覚えている方も多いと思いますが、一応 그러-(그렇-) に -면 の短い形である -ㅁ が付いてできてきます("했으면" が "했음" になるあれです)。
次は 그러게(요) を見ましょう。以前も言及したことがありますが、これは相手への軽い同意を表します。次の場面では、会社の代表とのミーティングをすっぽかして大変なことになりそうなのに "그러게요?" と言っています。かなり飄々としたキャラクターなので、このようなセリフを選んだのでしょう。
最後は 그러니까(요) です。これは 그러게(요) より強い同意を表します。
ちなみに日本語の諸方言には「だからね」とか「だからよ」で同意を表す方言があり、그러니까(요) と非常に似ています。
連結語尾+α
連結語尾で終わる文は、相手を非難する文でなければ大抵 -요 を付けて丁寧に言うことができます。しかし、さらにその後に 뭐 や 말이다 を続けることもできます。
まず 뭐 の例を見ましょう。大抵 -는데/ㄴ데 で終わる文の後に付いて、「まぁ〜するだけですから」のようなニュアンスを表します。-는데/ㄴ데 で終わる文については #30 を参照してください。
次に 말이다 が付く例を見ます。-(아/어)서 や (2) で取り上げた 그러게 の後に付くことが多いです。말이다 は日本語の「〜のだ」のような意味を表します。
まず -(아/어)서 に 말이다 が続く例を見てみましょう。(5) の例だと「普通ではないからなのです」のようなニュアンスだと解釈できるでしょう。
次に 그러게 の後に 말이다 が続く例を見ましょう。
さて、連結語尾で文が終わる現象について見てきましたが、まだ充分に解説しきれていないこともあります。思い出してもらうと、今まで -았/었- や -겠- などが連結語尾と組み合わさる例について解説してきましたが、では -았/었- や -겠- などと組み合わさり、かつ連結語尾で文が終わるときは、そうでないときとなにか違いがあるのか?特定のパターンがあるのか?ということについてはまだ研究ができていません。将来的には研究を進めて、もう少し解像度の高い解説ができればと思います。みなさんもいろいろな視点で実例を観察してみてください。
さてさて、これでこの連載も残り1回を残すところとなりました。次回は本連載のまとめに代えて、連結語尾が表す様々な意味を整理してみたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?