話を聞く姿勢を伝える

弊院には、小学生や中学生、高校生など10代の患者様も多くお見えになります。

「誰か悩み事を相談できる方はいますか?」と、私が質問をした時に、ある中学生の患者さんが
 
「大人は、何かあったら相談して、っていうのに、相談したらしたで、私たちの方が辛いんだからと言われる。だから相談できない」
 
といったようなことをおっしゃっていました。
 
私はその言葉を聞いてハッとしました。

私たち大人は、普段あまり深く考えずに、「大人は大変だ」「子どもは楽でいいよね」といったようなことを子どもたちに気軽に言ってしまっていないでしょうか。

もしかしたら、そのような言葉が、子どもたちに相談しようと思う気持ちをなくさせてしまっている可能性もあるのではないでしょうか。

話を聞くというのは、「あなたのお話を聞く姿勢を私は持っていますよ」と相手に伝えることから始まると思います。

患者さんの言葉を聞いて、身の引き締まる思いがしました。

患者さんとのお話を通して、私はいつも学びをいただいているなーと感じます。
 

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