眠れぬ森の美女推理編【追記】
閲覧上の注意
この記事は今話題沸騰中のピスちゃんプレゼンツ「【WACK外伝】眠れぬ森の美女」推理コンテストへのアンサー記事です。作品未読者、コンテスト参加者にはネタバレや、考察を含むので閲覧には十分注意してくださいね。
ここに参加して、俺も推理記事をあげたわけだが、その後皆さんの推理記事を見て、明確にしてない部分があったなと反省。そこを追記したいと思う。
前記事はこちら。
前回の推理を整理すると、
ニコラスを殺害した直接の犯人 ライナス
殺害動機 正当防衛
いろいろと、この推理にたどり着くまでの経緯をグダグダと書き連ねているが、結論はこれだけである。
あ、そうそう。先日の記事で、ニコラスのことをドヤ顔で、第3王子あたりかな、とか書いていたが、すでに発端編で書いてあった 恥ずかし笑
② ニコラス
インソムニアの夫。
インソムニアの眠りの呪いを口づけで解き、以降、二人で「眠れる森の館」に夫婦として暮らしている。
元々は魔法銀(ミスリル)の産地として有名な異国の第三王子だった。
これで「メイン依頼の推理」は終わっているわけだが、他の皆さんの推理を見ると、その背景や、犯行時の状況なども詳しく考察されており、俺ももう少し深掘りした内容を提供したくなってきた。そこで追記版の記事を上げることにした。
結論【再確認】
この結論は変わらないので明記しておこう。
推理コンテストの詳しい説明
【何を推理するか】
推理小説「眠れぬ森の美女」を読んで、ニコラス殺害の犯人を推理する。
特に以下の点を中心に推理。
■ 犯人が誰か(複数犯、協力者がいる場合はそれも特定する)ライナス
■ 犯行の動機は何か(共犯・協力者がいる場合その動機も)正当防衛
■ どんな方法でニコラスを殺害したか
ミスリルナイフで傷をつけられたことによる、自己喪失状態での絞殺。なお、ニコラスのミスリルのペンダントは、絞殺後にインソムニアにつけられたもの。
犯行時の状況
前提として、ニコラスは
・これまでの親交から、ライナスが狼男の戦士であることを知っている。よって、正面から闘っては勝ち目がないことが分かっている。
・ライナスがインソムニアに好意を持っていると気づいており、インソムニアへの偏愛から近づくライナスへ殺意を抱いている。
・狼男がミスリルに弱いことを知っているが、実際に傷ついたらどうなるかなどは噂の域でしか知らない。
9時頃 ニコラス、続いてライナスが2階へ。多分ニコラスがライナスに、2階で話をしたい旨を告げたと思われる。
ニコラスの部屋にライナスが訪ねると、ニコラスは自分の分とライナスの分のワインを注ぐ。(多分睡眠薬なり毒物が入っている)
しかし、ニコラスの部屋には、ミスリル製品があるため、ライナスは部屋に入るのは無理だと言う。そこでニコラスは、向かいの部屋で話そうなどと理由をつけて202号室を指示した。ライナスを先に歩かせ、自身はミスリルナイフを忍ばせて後を行く。2人は202号室に入り、ライナスはワインを置く。(毒物に感づいている。)
その部屋でニコラスは、タイプライターで打った手紙を見せ、急用で遠くに行ったことにして、屋敷を立ち去ってくれるようライナスに請う。
が、ライナスは誤解だと言ってそれを承諾せず、それどころかニコラスがインソムニアを縛っていること、眠りの呪い(魔法)の誓約のためにニコラスとともにいるが、インソムニアの心はニコラスにないことなどを、ニコラスに突きつける。
逆上したニコラスは、不意にミスリルナイフでライナスを刺す。
ライナスは負傷するもすぐにミスリルナイフを持ったニコラスの手を打ち払い、手放したナイフが刺さったままの状態に。
狼へと変わり始め、自己制御のできなくなったライナスは抵抗するニコラスの首を掴みあげ、殺害してしまう。(この抵抗のときにニコラスの手にはライナスの毛がつかまれる)
殺害後、自制が効かなくなったライナスは窓ガラスを破って外へと逃走した。
その後の状況
まず、現場最初に駆けつけたのはインソムニア。インソムニアはその際ライナスを助ける行動に出ている。
それはミスリルペンダントを死んだニコラスの身につけさせたことだ。
つまり、ライナスが犯行に及んだことを悟り、とっさに犯行が人狼には不可能である状況を作っているのである。
こう考えると、インソムニアはライナスへ好感情を抱いているか、利害関係が一致し、共犯関係にあるかのどちらにせよ、ライナスをかばったと言える。
なぜなら彼女の動きには一つだけ気になる点があるからだ。
開いていたドアの中にニコラスが倒れていることを知って、ドアを閉めていることである。のちにコリネウスがこの状況を発見したとき、ドアは閉まっていたことから、このことがわかる。
部屋の状況からライナスの犯行だと悟り、ドアを閉め、なんらかの偽装工作をしてから悲鳴をあげて倒れたというわけだ。
多分ミスリルペンダントはニコラスが別注で作らせたインソムニアへのプレゼントだと思う。
バラのトゲは、彼女をこれからも、この屋敷に留めたいというニコラスの呪縛の意図を示す意匠であり、同時にミスリル製であることから、ライナスと距離を取るように言外に示している。
というわけで、犯行の共犯者ではない(そのため上の推理結論には載せていない)が、アリバイ作りというか、事件を迷宮入りさせたという意味でインソムニアはライナスと共犯関係になっている。
よし、ここまで書いたところで、〆切が間に合わなそうなので、ここまでを追記としておく。
ピスちゃんの真相を楽しみにしているよ笑