感謝。【#note感謝企画】
この記事は千都ちゃんの企画参加記事です😏
感謝かぁ、むむむ。
かん‐しゃ【感謝】
〘名〙 ありがたいと感じて礼を述べること。また、ありがたいと感ずる気持。【精選版日本国語大辞典】
ありがたいと感ずる気持ちか。
そういう定義でじっくり考えてみると、俺は感謝のハードルが低いようだ。
悪くいえば何に対しても際立って感謝するということがあまりない。
だからといって感謝の思いがないわけではなく、むしろ、よくいえば「万物の全てに感謝」くらいの心持ちを持っている。
ただ、感情が平板なので声高に感情込めて表現するなんてこともしない。
結果、何考えているのか分からんというところに落ち着くのだが、まあ本人的には、感謝が常にダダ漏れ状態くらいだと、自分のことをとらえているのだから仕方がない。
さて、だからこそこういうお題のときに困る。
取り立てて何かに、というのが難しいんだよな。
感謝の対象が向こうから来てくれれば、心から感謝できるのだが、自分が特別に感謝を述べる対象を選ぶとなると、なんか感謝の気持ちに順位をつけてしまうような、そんな気になるのだ。
だから千都ちゃんの企画参加をちょっと迷っていたのだが、でも千都ちゃんだからな。
それこそ感謝の気持ちで参加しようと思い直した。
感謝の対象を絞るか。
万物を対象にすると広すぎるので笑、ちょっと自分で縛りを設けることにする。
まず、ヒトはやめよう。コトかモノにしよう。
選べないからな😏
そうだな、俺が何に対して「ありがたいと感ずる」かというと、それは俺が成長したときだ。
俺を成長させてくれるもの、
昔から俺を支えてくれるもの。
……🤔
それは、漫画だな。
漫画は常に俺とともにあった。
初めて手に取ったのは、大八車?で売られていた『あまいぞ男吾』多分小1の頃だ。
それから、今となってはどういう経緯で家にあったのかわからないが、一つ上の兄が持っていた漫画たち。
『あさりちゃん』『ゲームセンターあらし』『かげまん』『ダッシュ勝平』…今でもなんとなく思い出すのは、繰り返し読んだんだろう。多分ラインナップを見ても、小2から小3はコロコロコミックやボンボン系統を読んでいたに違いない。
そこからジャンプに移行したのはいつだったろうか。あまり覚えていないが、多分5、6年だと思う。近所の食堂とか床屋とかで見ていたのかもしれないし、友達が貸してくれたかもしれない。
『流れ星銀』(銀牙だっけ?)の絵を描いていたのはその辺の頃だし、俺が人生で最もテレビアニメを見ていた時代だから、多分その辺だろう。
『ウイングマン』『Dr.スランプアラレちゃん』『キャプテン翼』『キン肉マン』…いや、待て待て。俺はジャンプを隅から隅まで読んでいたからそもそも挙げたらきりがない。それにジャンプは今持って現役だからな。
中学生になって「立ち読み」という技を覚えてからは、ジャンプからマガジン、サンデー、チャンピオンと週刊誌を横断し、月刊ジャンプと月刊マガジンという分厚い月刊誌に手を出し、ヤンジャン、ヤンマガ、ヤンサン、ヤンチャン、モーニング、ビックコミックスピリッツ…と青年誌にも手を出して、全盛期は週に十冊以上立ち読みをしていたという猛者に成長してしまった。
立ち読みマナーとして、本を丁寧に扱い、元の場所に戻し、ついでに他のも並べるといった自分ルールをささやかなお礼として自分に課していたが、そもそも立ち読みをしている時点で、店には迷惑だったな。近所にあった〇〇書店のオヤジさん、ごめんなさい。
ちなみに、中学時代は図書館の本も借りまくっていて、確か開校して10年目くらいの卒業生なのだが、開校当初から2、3人しか借りていない古くて人気のない、廃棄直前の本まで読み漁っていた。我ながらよく時間があったものだ。
心の安寧をもたらすもの
俺にとって、漫画の生活に占める割合は非常に高かったことを分かってもらえただろうか。
さて、そんな俺が漫画から受けた恩恵は山ほどあるが、中でも俺の心を安らげてくれるものとして、漫画には何度も助けられた。当時、悩みがないのが悩みなどと嘯いていたが、今振り返ってみれば、全くそんなこともなく、年相応に悩みを抱えていたはずである。それでも、それらを乗り越えてこられたのは漫画の存在が非常に大きい。
養老孟司さんがよくその著書で、「二つの世界を持つこと」について語られている。
養老さんがおっしゃるのは、
昔、世の中は「自然」と「人間関係」の二つの世界があった。(それぞれにプラスとマイナスがあるから四つの世界とも)
だから例えば「人間関係」でマイナスなことがあったとき、「自然」に逃げ込めた。でも今は、「自然」から人間は隔離されて「人間関係」だけになったから、逃げ場がなくなった。
だいたいこんな話だったと思う。
俺は「人間関係」の世界でマイナスなことがあったとき、漫画に逃げ込んだ。そして、そこから学び、癒され、励まされ、世界を知れたことで、前を向くことができた。俺にとって、漫画は「自然」に代わる「もう一つの世界」だったのだ。
終わりに
昨今、マンガ離れという言葉を聞くようになった。世代共通の漫画というのも、もしかするとなくなってきているかもしれない。漫画を読めない子どもも増えているなんて物騒な話まで耳にするようになった。
時代の移り変わりだし、その良し悪しについて俺は意見を持たない。ただ、そんな子どもたちにとっての「もう一つの世界」は何が担うのだろうと思うとちょっと心配である。エンタメの力を信じたいものだ。
以上、漫画に感謝!という記事でした。読んでくれてありがとね。