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【#ハリィしろかわのゆるゆる映画教室】第59回 80年代青春&コメディ映画


新春一発目は「笑う門には福来る」ということで青春&コメディ映画を紹介。

■1980年代はハリウッド等でも多くのコメディ映画及び青春映画が制作される。

まず、1970年代のパニック映画のパロデイ「フライングハイ」(80)がゴールデングローブ賞を受賞し、英国アカデミー賞でも候補作となる。


■また、アメリカのテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」(以下、SNL)の1コーナーをベースとした映画「ブルース・ブラザーズ」(80)の成功を機に、同番組出演コメディアンの映画進出が加速する。

そのSNL出身のコメディアン、エディー・マーフィーが「48時間」(82)で映画デビュー。その後、人生交換コメディ「大逆転」(83)、刑事コメディ「ビバリーヒルズ・コップ」(84)等に次々と出演。
得意のマシンガントークを武器に、コメディ映画のマネーメイキングスターとして、一世を風靡する。


■また、80年代は高校生たちの恋と青春と性をテーマにした映画が人気を博す。
キャメロン・クロウ脚本の「初体験/リッジモンド・ハイ」(82)や「ポーキーズ」(82)、そしてトム・クルーズの出世作となった「卒業白書」(83)等がある。


その後、青春映画を得意とするジョン・ヒューズ監督による「すてきな片想い」(84)、「ブレックファスト・クラブ」(85)、
「フェリスはある朝突然に」(86)といった作品もヒットする。


また、ジョン・ヒューズ監督は、その後、SNL出身のスティーヴ・マーティンとカナダ出身のコメディアン、ジョン・キャンディが共演したコメディ・ロードムービー「大災難P.T.A」(87)を制作する。

■SF・ホラー&青春&家族向けコメディの融合作品も多く作られる。
スピルバーグ製作総指揮による「グレムリン」(84)や「グーニーズ」(85)、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85)、SNL出身のビル・マーレイ、ダン・エイクロイド出演の「ゴーストバスターズ」(84)はコメディ映画の範疇を超えたスケールが評判を呼び、世界的に大ヒットする。


■コメディ映画の枠を超えた心温まるストーリーが評判を呼んだのが、トム・ハンクス主演の「ビッグ」(87)である。
いきなり大人に変身した少年の役を演じたトム・ハンクスは本作でゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞、トムの出世作となった。


■そして、SNLで全国的な人気を博していたスタンダップ・コメディアンのビリー・クリスタルと、後に「ラブコメの女王」と呼ばれるようになるメグ・ライアンが共演した「恋人たちの予感」(89)は、1980年代ロマンティックコメディ映画の中でも、作中のセリフがよく引用される作品として有名になり、後の「プリティーウーマン」(90)等に続くラブコメ映画のトップランナー的存在となる。



#映画好き

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