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【シネマメモ帖 「Fukushima50(フクシマフィフティ)」鑑賞】
東日本大震災時の福島第一原発事故を描いた事実に基づくフィクション。
大津波に襲われ、全交流電源が喪失した原発では、吉田所長(渡辺謙)や現場作業員の伊崎(佐藤浩市)が最悪の事態を回避しようと最前線で葛藤する…
これまでTVで放送されたドキュメンタリーや再現ドラマとは違い、あくまで「エンターテインメント」としての本作なので、
「エンタメの題材にするには時期尚早」
「ストーリー展開が都合良すぎ!」
「自己犠牲を容易に美化してる!」
等と言われるのは、製作陣も想定済みでしょう。
確かにそういうふうに文句をつけるのは容易いが、それでも、あの震災や福島のことを風化しないためにも、本作を作った意義はあると思う。
(すでに福島第一原発事故を描いた映画は2012年以降20本以上あるし)
なので、
「エンタメ」としてのワタシの感想を語ると…
とにかく出演の俳優陣が濃厚すぎる!
集団群像劇としては「シン・ゴジラ」以来の満腹感。
・佐藤浩市、渡辺謙をはじめ、吉岡秀隆、安田成美、緒形直人、火野正平、平田満、萩原聖人等の現場チーム
・富田靖子、吉岡里帆、泉谷しげる、津嘉山正種の避難民チーム、
・東京から無茶苦茶な指示命令を出す篠井英介、段田安則、佐野史郎といった(エンタメとしての)憎まれ役チーム、
これらの濃厚すぎるアンサンブル演技合戦は
映画ならでは。
震災というデリケートな作品を扱いつつも、
災害映画としても十分に見応えあります。
ラストシーンが美化しすぎ、と言えなくもないが、エンタメ作品なので、最後は復興に向けての希望が描かれないと、見ていて辛いでしょう…
津波の描写に拒絶反応を示す方もいるかと思いますが、本作鑑賞をきっかけにあの震災や原発事故について学ぶのもありかと思いました。
追記1
ラストに「復興五輪」について触れていましたが、現在、その五輪も開催されるかどうか先行き見えず。いろんなこと起こりすぎ。😱
追記2
佐藤浩市の髪の毛も濃すぎ。