一生に一度でいいから…逢いたい人はいますか？
会える
会えない
会える
会えない
前に
花びら占いって
ありました
先に
花びらの数を数えて
最後の一枚は
「会える」に
合わせたりして…
高校の昇降口
好きだった人の
部活が終わる頃を
予測して
でも
それを
偶然と装いながら
会えれば
「あっ…さよなら、また明日」
…なんて
今日の成果を
喜ぶ
その頃は
会えれば
それだけで
よかった
最後にあったのはいつだろう
大人になってからだ
それは作為的な偶然ではなく
本当に
偶然だった
それぞれの人生を歩いている今
思い出は
そっとしまっておきたい…かも
それは
きっと…初恋だったから
そして
もう一人
一生に一度でいいから
会いたい人がいた
その人は
キラキラしていた
それは
いつも
スポットライトを浴びていたからかも
大好きだったけれど
会えることはなかった
だから
いつか
一度でも会えれば…と
思っていた
ともすれば…
一生に一度だけ
会いたかった人かも
会えないと思ってるから
なんだか
願いが叶うことも怖かった
その願いは
叶わずに
私の人生終わるんだろうと
思っていたら
なんと
会えた
その人は
やっぱり変わらず
キラキラしていた
笑顔を見せながら
以前と変わらない歌声で
その
可愛らしさも
変わらなかった
何より辛いことも
あっただろうに
そんなことは隠して…なのか
私達には
「夢」を届けてくれる
やっぱり
私にとって
一生に一度でいいから
会いたかった人
その人は
「また会いましょう」と
手を振りながら
暗転のステージの奥に
笑顔で
走り去った
私は
「一生に一度だけでも会いたい」と
ずっとずっと思っていたから
「二度目」が訪れることは
全く考えられない
でも
二度も三度もあってもいいのに
なぜか
あの
初恋の思い出のように
今を
この人に
出逢えたこのシーンを
しまっておいて
封印したい気になるのは
なぜだろう
