詩として綴る〜音を掌の中につつみこむこと
音を掌の中に
つつみこむこと
求めるものは
その何分の一かの可能性
トンと出された音は
次の瞬間
余韻(響き)を残して
過ぎていく
行き着くところは
過去となる
求めるものは
未曾有の音
五線譜に書き込まれたものが
音となって
自分を
体を
空気を
通り抜ける
求めるものは
この一瞬の驚愕
手探りをすると
その時が来る
心裏に開け
見つけたものは…
そうして
今作り出したものが
音の重なり
メロディ
それは
きっと
メッセージになる
〜またピアノが
弾けますように〜