たいしょくさせる ゆるーく無添加お味噌汁⑨
携帯電話で写真が撮られるようになり、それを気軽にシェアできるようになった昨今、料理も見た目が地味なものより、色が鮮やかで派手なものの人気が顕著です。そういう写真を見て、美味しそう、食べたいなと思うことも多いけれど、一般的に見た目がよくないと言われるものでも、それまでの経験から、好きだから食べたいなぁと思うものがあります。ただでさえ地味なお味噌汁が、残念な見た目になってしまってでもです。
わたしの場合、野菜を茹でたり煮たりする時は、柔らかめが好みです。見栄えに影響する緑色の野菜でも、ものによっては長めに煮て、鮮やかな色が抜けたくらいがいい。家で家族しか食べないときは、自分の好みを優先して作っちゃいます。
また長く煮るとなると、栄養面も気になります。ビタミンCが壊れると聞いたことがありますが、実際はどうなのでしょうか?スープにして、煮汁も一緒に飲むときは…色々な説があるようです。(参考文献:前田浩「最強の野菜スープ 活用レシピ」p.79)
今回はケールのお味噌汁をご紹介します。生だと硬めの葉を、退色するまで柔らかく煮るのがポイントです。
ケールのお味噌汁(3杯分)
煮干し 中くらい6〜10尾くらい(頭とハラワタを取り除いたもの)
昆布 2cm角1〜2枚
えのき茸 適量
ケール 1枚
長ねぎ 5cm
味噌 適量
作り方
煮干しと昆布を540〜600ccのお水に浸けて半日くらい置いておく。
手順1を鍋に移し、弱火〜中火にかける。
〈3〜15分後〉えのきの石突きを切り落とし、3〜4等分し、鍋に入れる。
長ねぎを小口切りにし、鍋に入れる。
ケールの葉は一口大にちぎり、主脈(葉脈)は1cm弱くらいに切り、鍋に入れ、20分以上煮る。
水分が減っていたら水を足し、味噌を溶いて出来上がり。盛り付け時に煮干しと昆布を取り除く。
ケールは青汁に使われることで知ったためか、健康的なイメージがあります。お味噌汁に入れると、生のサラダよりも一度にたくさん食べられるし、くせも気にならなくなります。ぜひお試しください。
ちなみにほうれん草や菜の花は、茹でるとすぐ柔らかくなるので、退色するまで加熱せず、見た目も楽しんでいます。
シロイウメ流の基本のお味噌汁の作り方をご紹介しています。
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